また明日。《5》

♯239 ページ39

A「えっ……思ってま……せん……(汗)」


壱馬「……はぁ……こんだけ言うてもまだ分かってへんねんな？」


そう言って、ゆっくりにじり寄って来る


壱馬「誰にでもこんなんせんし、言わんし。そもそも簡単に人を好きにならへんし。俺、めっちゃ好きって言うたやん。それ伝わってへんかってんな？」


A「……伝わってたよ……ちゃんと、壱馬くんの気持ち、伝わった」


壱馬「伝わってへんて。それ、ただ聞いただけやん。伝わってたら俺が遊んでるとか思わんで？」


A「それは、ちょっと急にあんなの言ったからビックリして、思ってもないこと言っちゃって…ごめんなさい。壱馬くんが遊んでるとか思ってないから」


私の言葉全部、言い訳に聞こえてるんだろうな……
すごく怒ってる……


A「……壱馬くん…ごめんね」


壱馬「……なんなら、ホンマに試してみる？俺が遊んでるかどうか。遊んでなくても、好きな女満足させることくらいは出来るって見せたるわ」


いつもよりも、もっと低いくぐもった声で耳元で囁いて、そのまま抱きしめられた

ちょっと強引だけど、ちょっと優しい


A「……壱馬くん、本当に思ってないよ？ごめんね……」


壱馬「全然…アカンやん……伝わってへんやん……」


さっきの表情、怒ってるんじゃなくて
伝わってなかった事に対して悲しかったのかも……？


A「……ごめんなさい」


壱馬「本気出したらもっと強引に行けるんやで？」


そう言って、私の手首を掴んで壁に張りつけた


A「……壱馬くん…………やだ」

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