また明日。《5》

♯216 ページ16

樹「祭さん、俺もアイス食べたいから一緒に買いに行きません？」


祭「何言ってるの？樹くんはAちゃんともっと話しな〜？」


樹「だけど今大事な話してるって。俺たち邪魔しちゃったんですよ？はい、行きますよー！アイス買いに！！あ、陸さんたちもいります？結構コンビニ遠そうでしたよね？」


陸「あぁ……うん。10分くらいは歩かないと」


樹「10分……暑いな」


A「樹くんは行かないでいいんじゃない？私もう話終わったから大丈夫だよ(笑)」


陸「や、俺買いに行くよ。祭、樹とみんなの所戻ってて。樹、俺まだ話し終わってないからAちゃんと買いに行ってくる。いい？」


樹「分かりました。祭さん！帰りますよ！！」


祭「えーー！？何で〜！？樹くんはそれでいいのー！！？」


樹「いいんです！！陸さん、早く行って下さい。猛獣が暴れ出しますよ(笑)」


祭「猛獣！？どこ！？どこにいるの？陸、怖い……」


陸くんの腕に絡みつく祭さん
もうこんなの、うんざりする


陸「猛獣は祭でしょ」


樹「正解(笑)」


祭「えー！？なによ、もぉ〜ひどーい(笑)」


3人がワーワーキャーキャーしてるけど、一人白けた目で見てる自分がいる
一人にしてって言ったのに……

だけど、私と行くって言ってくれた陸くんの言葉がすごく嬉しかったのも事実で

もう本当に自分でもよく分かんなくなってきた


A「陸くん、祭さんと行けば？」


陸「一緒に行くって約束したじゃん(笑)」


約束したけどね、あの時とは違うんだよ

ただの駄々っ子のような祭さん
陸くんはそれを咎めるでもなく、のらりくらりと逃げてるようにしか感じない

♯217→←♯215

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す