また明日。《5》

♯202 ページ2

慎「樹さんと壱馬さん、全然タイプが違うじゃん。攻め方とか。どっちの方がいいの？」


A「えっ！？どっちも別に……わかんない。だって、陸くんが好きだから……樹くんも壱馬くんも色々言ってくれるけど、自分に言われてる感覚があんまり無くて。失礼な話だよね………でも、自分の事でいっぱいいっぱいで余裕が無いの」


慎「まぁそうだよね。気持ちがない人にはそうなるよね」


A「…………うん…」


慎「俺、壱馬さんと仲がいいから、どうしても壱馬さん推しちゃうんだよね。でも、樹さんもめちゃくちゃいい人だし、陸さんも優しいし……」


本当に長谷川くんの言う通り、みんないい人すぎる

尊人さんと付き合うまで異性に恋愛対象として見られた事が無かったし、尊人さんが本当に私を好きだった訳じゃないから自分がそういう目で見てもらえてる事がまだ信じられない


A「陸くんがね、コンビニ行こうって言ってくれたんだけど、行けるのかなぁ(苦笑)行けない気がする。期待しない方がいいのかな」


慎「それ絶対何があっても行かないと！あの女が邪魔して来たら阻止するから。でも、壱馬さん達も邪魔してくるかも(苦笑)」


A「それは無いと思うけど(笑)普通に陸くんが誘ってくれない気がする」


慎「だから早くあの女見付けないとね」


A「うん」


今、陸くんの頭の中は祭さんの事でいっぱいだと思う

ダメだって思ってるのに、祭さんの心配より自分の都合を優先してしまってる
我ながら、自分勝手だなぁ


慎「あそこの岩陰見てみよっか」


A「うん。あの辺しかいないよね？」


慎「だと思うけど。その先はちょっと遠いし」

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