対処法(13)魘夢 ページ27
「ねぇ、鬼殺隊。なんか出る方法ないの?」
『私をコキ使おうとしないで下さいますかね…
流石にこれはお手上げ……』
「あ〜、おかしいなぁ勝手に手が……」
『すみません頑張って探させていただきます』
下弦の壱に口がついた恐ろしい手を向けられて、流石にこれはこの鬼に服従するしかない。じゃないと死ぬ。命を人質に取るなんてなんてやつだ!
でも………出る方法って何だろう。
本当に思いつかない。刀も無いしこの壁蹴ろうにも下弦の壱と密着してて動けないし……。
(まぁ適当なこと言ってればなんとかなる!)
『ふっふっふ〜、分かりましたよ脱出方法が!』
そうドヤ顔で言えば、はやく言えと言わんばかりのジト目でこちらを見つめてくる下弦の壱。
『そう言えば、私の友人の隊員がこれと同じ状況になったことがありまして………時間経過で出られるそうです』
「ふーん…というかなんでそれ最初に言わないのかなぁ。」
『忘れてました!!!!』
「もういっそ清々しいよね」
真っ黒い笑みでこちらを見る下弦の壱より恐ろしいものはないと思った。
ていうか私たち鬼と人間同士なのに普通に話してね???むしろちょっと仲良くなってない???なにこれ??
「それにしても………さぁ」
下弦の壱が突然私の髪を一束取って口付けた。
突然の甘い空気に戸惑う私。
『エッ何何??痴漢??』
「君ってば本当空気読めないよねぇ」
額に青筋を浮かべる下弦の壱。いや理不尽か。
「でも………気に入った。」
『え…』
すると、突然下弦の壱は私の顎を無理やり掴んで自分の唇と私の唇を重ねた。
(………………………………エッ!?!?)
「これでしばらく君は俺のこと忘れられないね?」
『ひえっ…なんで、……』
「俺の名前、魘夢って言うんだけど、君の名前は?」
『い、岩瀬A……』
「そっかぁ、じゃあ……」
ここを出たら必ず逢いに行くから、楽しみにしててね、A♡
下弦の壱はまたいじらしい笑みを浮かべた。
__
『鬼コワイ……十二鬼月コワイ………鬼殺隊辞めようかな…………』
「Aには、いい夢見せてあげたいなぁ…」
リクエストありがとうございました!
魘夢は最推しなので書きやすかったです…w
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アオイ - たしかに 、累 と 夢主ちゃんの 見てみたいかも! (2021年11月18日 22時) (レス) id: c4dfd681b0 (このIDを非表示/違反報告)
古都 - 魘夢最高でしたっ!!このまま死んでもいい← (2021年8月20日 18時) (レス) id: fd64c8d06f (このIDを非表示/違反報告)
白狐 - 水の呼吸組よかったです!! 煉獄さんのお話が見てみたいです!! (2021年8月15日 18時) (レス) id: 36ba1a22c5 (このIDを非表示/違反報告)
ぎゆみかん - あかざ途中で終わってませんか? ちょーーーーぜつ見たいんで書いてください!(ワザとだったらゴメンなさい!)(*>∀<*)ゝ (2020年9月8日 17時) (レス) id: 8ebef6a95a (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望 - 累くんどうですか!? (2020年8月22日 22時) (レス) id: 11a9c593be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水野 | 作成日時:2019年11月3日 0時