対策 ページ8
ガロプラの侵攻を抑えたその日に行われた玉狛第二の第５戦。激闘の末、新戦術を披露した玉狛第二が香取隊、柿崎隊をスコア7-1-1で下した。
その翌日、隊室の掃除当番だった朝香は昼前にボーダーへ赴き隊室の掃除に励んでいた。掃除を終え一息ついていると、着信が入る。
『もしもし』
「あ、出たでた。朝香今どこいる？」
スマホ越しに聞こえてきたのは迅の声だった。朝香はまた頼み事か、面倒だなと思ったが大人な朝香は大人しく話を聞くことにしたのだった。
『隊室に居ますが』
「ちょっとランク戦ブース来て〜」
と一方的に通話を切られる。仕方ないと朝香は机の上を片付け、ランク戦ブースへと向かった。
･
ランク戦ブースに行けば迅は直ぐに見つかり、朝香は足を止めることなく歩いていく。
『迅さん』
「お、来たね。悪いな急に呼び出して」
迅の元へよれば、そこには迅だけではなく玉狛第二が勢揃いしていた。三人に朝香が頭を下げれば「どうも」と頭を下げ返される。
『それで、何か？』
「実はさ...」
「僕が説明します」
三雲の話を聞けば、次の玉狛第二の対戦相手が生駒隊と王子隊である事を話され、王子隊の対策に協力して欲しい、という事らしい。提案者は迅の様で「俺からも頼むよ」と朝香に頼む込む。ここで断るほど朝香は酷い人間ではない故、自分はいいと承諾する。
『澤さんには』
「言ってないよ〜」
『貴方そういう所ありますよね』
朝香はなぜ先に澤に連絡しなかったのだろうと思いながら自身のスマホを取り出し澤に電話をかける。ツーコール目で出た澤に理由と要件を話せば、直ぐに行くと返答を貰う。そして、その言葉通り直ぐに澤はランク戦ブースにやって来た。
三雲達とは初めて会う澤は、三人を見て「おお〜」と嬉しそうに笑う。
「初めましてだな。俺はA級ソロの澤 翔真。これからよろしくな、玉狛第二諸君！」
『喧しい人でごめんね』
「おぉい」
A級ソロ同士の漫才の様な会話を見ながら呆気にとられている玉狛第二。その光景を黙って眺めていた空閑が迅に話しかける。
「アサカ先輩とサワ先輩は仲が良いね」
「そりゃ元々部隊だったからね」
「「え？！」」
三雲と雨取が驚きの声を上げる。空閑も「ほほう」と興味深そうに呟いた。
「ボーダー随一の走れる部隊、澤隊。元ではあるけどA級で2位の実績持ちだよ」
「A級...2位...」
対策にしては些かレベルの高すぎる人達に、玉狛第二は相手を頼んでしまったようだ。
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にこ(プロフ) - この度はこんなにも素晴らしい作品を作成してくださりありがとうございます（ ; ; ）出会えたことにとても感謝しております！他の作品も楽しみにしております！完結までお疲れ様でした＾＾ (2022年1月31日 0時) (
レス) @page32 id: 122cc99496 (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - 綺世さん» 楽しみにしてます！(*´꒳`*) (2021年11月2日 16時) (レス) id: 60475fc3e4 (このIDを非表示/違反報告)
綺世(プロフ) - そるとさん» 最後まで読んでいただきありがとうございました！また作品を出した際にはよろしくお願いいたします。 (2021年11月2日 11時) (レス) id: d271d60620 (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - ワールドトリガーで一番好きな作品だったので完結したのがとても嬉しい反面寂しい気がします、次作も楽しみにしてます！ (2021年11月2日 7時) (レス) @page32 id: 60475fc3e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綺世 | 作成日時：2021年8月11日 3時
