ガロプラ編�� ページ7
ガロプラの侵攻は、迅の余地と隊員の活躍により事なきを得た。そして現在は、再び現れることを警戒し一応出張っている状態だ。
澤は米屋と犬飼がじゃれている様子を朝香と並んで眺めていた。
「元気だな、彼奴ら」
『そうですね』
淡白な返事をした朝香に澤は「混ざってくれば」と言えば、朝香はキャラじゃないと手を小さく降って拒否をした。そして、その手からトリオンが漏れているのを澤は見逃さなかった。
「どうしたそれ」
『？...あぁ、これは＿＿＿＿』
朝香に被せるように誰かが朝香の名を呼ぶ。名前を呼んだのは諏訪で、申し訳なさそうな顔で朝香と澤の元にやって来た。
「悪ぃな、誤射しちまって」
『いや、こちらこそ射線に入ってしまって申し訳なかったです』
頭を掻きながら謝る諏訪。今回の誤射には自分に非があると直ぐに頭を下げた朝香。どうやら手の傷は諏訪の射撃による傷だったらしい。
「え、諏訪さん朝香の事誤射したんすか！？」
「るせぇな、お前関係ねーだろ！」
「ウチの朝香に何してくれてるすか！！」
まただる絡み始まった...と思った朝香は戦闘が終わった事だしいいかとなり、その場を離れた。
そして、更に集団から離れ一人でどこかへ歩いていくのだった。
･
見覚えのある街並みだとは思っていたのだ。
閑散としていて、明かりもなかったが、懐かしい風景だった。そして、少し歩いた所で朝香は足を止めた。
そこは少し大きめの一軒家。表札には“朝香”の文字が刻まれていた。
四年間働いてきて、今まで見つける事の出来なかった以前の我が家。偶然か、運命か、最後になって再び姿を現したのだった。
扉を開け、そのまま自室だった部屋へ向かう。
部屋の扉を開ければ、あの日飛び出したまま埃を被った自室が目に映る。
懐かしい物に手を伸ばし、眺める。そして、ボーダーに入る前の自分を見て笑みを零す。
『変わったな、気付かない内に』
そう呟くと、撤退の連絡が入る。朝香は目的の物と、先程見つけた“借り物”を持ち、家を出た。
朝香が戻るとちょうど撤退するタイミングだったようだ。そして、近場にいた三輪と目が合いどこに行っていたのかと聞かれ「昔の家に」と答えれば短く返事をされる。
『澤さん』
「ん？」
『私達、初対面じゃ無かったんですね』
「は？」
そう言って朝香が澤に差し出したのは、“さわ しょうま”と名が書かれたハンカチ。
まさかの運命的なご縁であった。そこに、恋心は芽生えずとも。
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にこ(プロフ) - この度はこんなにも素晴らしい作品を作成してくださりありがとうございます（ ; ; ）出会えたことにとても感謝しております！他の作品も楽しみにしております！完結までお疲れ様でした＾＾ (2022年1月31日 0時) (
レス) @page32 id: 122cc99496 (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - 綺世さん» 楽しみにしてます！(*´꒳`*) (2021年11月2日 16時) (レス) id: 60475fc3e4 (このIDを非表示/違反報告)
綺世(プロフ) - そるとさん» 最後まで読んでいただきありがとうございました！また作品を出した際にはよろしくお願いいたします。 (2021年11月2日 11時) (レス) id: d271d60620 (このIDを非表示/違反報告)
そると(プロフ) - ワールドトリガーで一番好きな作品だったので完結したのがとても嬉しい反面寂しい気がします、次作も楽しみにしてます！ (2021年11月2日 7時) (レス) @page32 id: 60475fc3e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綺世 | 作成日時：2021年8月11日 3時
