妖精さんって可愛いよね、【刀剣乱舞】【妖精成り代わり】 (ページ28)

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28話目ページ28

すると優乃花は体をめちゃくちゃに動かし始める
手を振りほどこうと必死なようだ
そしてさすがに引いた方がいいと察した燭台切さんは
手の力を緩める
そして直ぐにバシッと音を立てて手は離れた
優乃花はそのまま荷物を取ってどこか行ってしまった

するとこんのすけが前へと出た

「燭台切様!?ここを出ていかれたはずでは!!」

こんのすけ知ってるじゃん
え、なんで教えてくれなかったの
あ、聞く前に過去に行ったのか

「はは、さっきも言ったようにとある女の子に助けを求められてね」

「へぇー、妖精さんなのかなぁ？」

イケメンボイスと顔で喋る燭台切さん
すると乱ちゃんが私のことを話題に出す

「妖精さん？」

鶴丸さんがすかさず反応する
やめてくれ、いつものようにアホでいてくれ

「そう、この子なんだけど！……あっ」

勢いで私を前に出す乱ちゃん
直ぐに取り返しのつかないことをしてしまったと
焦り出す

あぁ目線が痛いわー

「ちょ、乱」

「あ、えと、……ごめん間違えた！」

薬研に軽く止められ
慌てて弁解しようと必死な乱ちゃん
すると倶利伽羅さんが呟いた

「こいつ手入れ部屋にいたやつじゃないか？」

……！？

「え、知ってるの!?」

乱ちゃんが声を上げる
おいまて、これ性格バレてたらどうする
私元の性格知らないから真似出来ないぞ……！
てかまず手遅れだな

「あぁ、他の奴らが隠すようにしていたからよくは知らないが」

やったね！！勝利だわ
取り敢えず……

「……妖精さんです」

「喋った！！」

「喋るの！？」

「なんだかんだ初めて自己紹介したな」

ちゃうねん、そういう問題やないねん……っと方言でふざけるのはここまでにしといて
色々な反応が帰ってくる中
私の体に異変が起きた

時計の音がする
けど、正しく時間が経たない
逆に巻き戻っている

紫の煙に包まれる
口の中に入り込んでくる
苦しく咳込めば白い光となって帰ってくる
咳き込みすぎて乱ちゃんの手から落ち
畳にへと叩きつけられる
いずれそれは私の体を包んだ

「妖精さん！？」

「……あぁ、大丈夫」

普通に声が出た
鈴のような声じゃない……

私の地声だ

「え……戻ってる？」

言い訳思いつきません
どうしよう
ん、待てこれ伊達組の皆さんにバレたんじゃ？

「あ、あの時の」

「君だったのか！！」

「……！？」

オーマイガー……え、待って粟田口の皆

「……」

驚いて私を凝視する
恥ずかしいどころじゃねぇわ
焦るしかできない

「……ははっ」

マジどうしよう