episode110 ページ11
A「ここのフレーズは、ユンギさんが歌ってほしい。」
ユンギ「あぁ、そうだな。」
本格的になってきた曲作りで、
作業室からレコーディング室へと移った。
スタッフさん達も狭い空間から解放されて、
自由なのか、カメラで私たちの様子を撮りまくっていた。
横目にカメラを気にしながらも、
集中して曲を仕上げていく。
仮想の旦那様も、楽しそうに笑ってた。
ユンギ「よしっ、A。休憩っ！」
A「うん！」
ユンギ「…はい。」
差し出された右手。
A「えっ？」
ユンギ「…ずっと、最近手繋いでなかったから。」
なんだか、変だよ…ユンギさん。
下から掬い上げるように視線がぶつかって、
その瞳からは、暗闇を感じて…
A「うん…」
白くて大きなその手に、私は重ねた。
ユンギ「ん。やっぱり、俺の奥さんの手は小さいな。」
乾いたように笑うのに、
私には泣いて見える…
考えすぎなのかな。
外でもないのに、手を繋いでる。
ユンギさんの顔を見れなくて、下を向いた。
もちろん今のこの時間も、カメラは回っていて
だからこそ…どうしたらいいのか、分からなくなる。
ユンギ「…A。」
A「は、はいっ。」
ユンギ「今だけは俺たち2人だけだな。」
え…
たしかにカメラの中には、私たちだけ。
だけどこのレコーディング室には、カメラマンさんと番組スタッフさんの2人いる。
A「…うん。」
ユンギ「誰も邪魔しないな、、ここだと。」
ユンギさんの声は、痛いほどに哀しかった。
なんでそんなこと言うのか、、、私には分からない。
その"誰も"が、誰なのか
何が彼をこんなに、苦しそうにするのか。
何も、何も分からない。
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あ(プロフ) - 楽しみにしてます！ (2021年2月9日 0時) (
レス) id: 0486105026 (このIDを非表示/違反報告)
有香(プロフ) - 続き楽しみにしてます！ (2020年6月11日 16時) (レス) id: 2580593c69 (このIDを非表示/違反報告)
渡辺(プロフ) - 一気見させて頂きました！キュンキュンがとまらないです(´；ω；｀)お忙しいと思いますが続き待ってます (2019年10月17日 17時) (レス) id: 1c2a3b8573 (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - 読んでててキュンキュンしました！自分的にはユンギさんと本当の夫婦になって欲しいです！ (2019年10月3日 23時) (レス) id: 22dcaf5b7f (このIDを非表示/違反報告)
mzar(プロフ) - 更新再開うれしいです！！最終的にはちゃんとジミンちゃんとくっついて、主人公が思い出すジミンちゃんの笑顔が本当に嬉しそうな幸せそうな顔だったらいいなあ、、これからも頑張ってください！ (2019年9月26日 21時) (レス) id: 396d74e57b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆい。 x他1人 | 作成日時：2018年9月22日 20時
