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A「ちょっと・・・」
ジョングク「なんだよ。捕まっとかないと飛ばされるぞ？」
大学を出ると、止めてあったバイクの中から
ヘルメットを私へ投げてきた。
顎で隣に乗ってと指示すると、
勝手に手を取ってジョングクの腰へと回された。
A「っ・・・。」
ジョングク「行くぞ。」
なにしてるんだろう・・・私ったら。
初対面の男の後ろに乗って、
おまけにこんな青春みたいな姿して
いつもより風景が過ぎ去る速さを感じながら、彼の腰に力を入れた。
思ったよりも、大きくて硬いジョングクの背中に
なんだか落ち着いて
頭を傾けた。
いつも通ってる街なくせに
バイクのせいか、風や音が新鮮に感じて
焼き付けなきゃ・・・って、そう思う。
A「やっぱり・・・怖い。」
ジョングク「ん？？なんか言った？」
A「ううん。」
彼の背中に顔を伏せる。
しばらくすると、スピードが緩やかになって
ヘルメットを外す。
A「なに・・・ここ。」
ジョングク「よしっ。」
そこは、何もない河原。
緩やかな草の坂を降りて、川まで近づいて背伸びをするジョングク。
ジョングク「なにしてんだよ。」
その声にハッとして、私も真似するように川へ近づく。
学校ドラマなんかに出てきそうな、河原。
ジョングクは背伸びをすると、少しだけ暗くなっている橋の下へと進む。
A「ちょっと・・・なんで、こんなとこ。」
ジョングク「ん、ここが誰にも邪魔されないから。ここで歌うと気持ちいいんだらうなーって。通学中に思ってた。」
上には車が通ってるはずなのに
なぜか静か。
すぐ目の前には、川が流れていて
草が生い茂っていて
橋の影のおかげでひんやりと冷たい風が吹く。
まるで青春みたいな
秘密基地のような。
A「誰にも邪魔されない・・・って、私いるし。」
ジョングク「Aは、邪魔しないでしょ？」
そう笑うジョングク。
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クーミーン - 泣いちゃいました (2018年9月27日 19時) (
レス) id: 48bf0c1af6 (このIDを非表示/違反報告)
ぶたこ - やばい、、、涙がとまりません。笑 すごく気に入りました！頑張ってください！！ (2018年3月31日 1時) (レス) id: 537f77143e (このIDを非表示/違反報告)
ワナ太* - オリジナルフラグ外して下さい。 (2018年3月14日 2時) (レス) id: ae3f142b57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆい。 | 作成日時：2018年3月14日 0時
