episode20 ページ20
--ユンギside--
やばい・・・カメラがあることをすっかり忘れている俺がいた。
そう気づいたのは、車を駐車する時。
そうだった・・・今日のデートはミッションだった。
ユンギ「・・・っ。」
だけど
その割には、Aさんも自然に話してくれたし
敬語じゃなくなるっていう一歩も踏み出せて
なんだか・・・気分が良い。
俺の隣に座って、ずっと前を見てるAさんは
きっといろんなことを考えて頭がグルグルしてて
そんな中で頑張って言葉を選んでくれている。
こんな可愛らしい女性・・・いたんだってくらい。
今までは、どちらかというとキレイめな女性に
惹かれていたけど・・・
可愛らしい女性も素敵だなって。
A「ユンギさん・・・？」
ユンギ「あー、ごめん。行こっか・・・。」
明るすぎない茶色のミディアムな髪。
赤色のリップが似合っていて・・・
思わずあの雑誌のページを思い出す。
ユンギ「ねぇ。」
A「ん？」
ユンギ「・・・ん、A。」
パッて驚いた顔して、
俺が差し出した手のひらを見つめるA。
口がパクパクしてて・・・
またきっといろんなこと考えてるんだろうなって。笑
ユンギ「ほら、遅れる。」
そう言ってAの手のひらを握る。
もちろん、カメラだってまわってるし
スタッフが前にいることだって分かってる。
A「えっ・・・あ。うん！」
だけど、君と手を握りたかったんだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ユンギ「・・・っ。」
なんで、カップルシートなんだよ・・・
なんて言えない。
映画の広告が流れる中、Aはポップコーンを食べて
この近い距離に平気そうにしている。
暗い映画館には、俺たちを移す小型カメラと
数人しかいないお客さん。
1番後ろに、カップルシートがあって
俺とAは、そこに座って映画本編が始まるのをひたすら待っている。
番組だからと、プライベートすぎる俺は隠していたつとりだけど
さすがに、こういうのは戸惑う。
となりのAは、平気そうに振る舞ってる・・・いや、本当に平気なのか？
だとしたら、俺すげー恥ずかしい。
なんとか表情筋に力を入れて、俺もキープする。
A「ユンギさん、食べない？」
ユンギ「うん。俺はいいかな。A、食べていいよ。」
なんだ、この感じ。
やっぱり、仮想夫婦って
難しい。
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シュガー&ソルト - ユンギ様のお爺ちゃん加減は、ほどほどに！(;-;) (2018年11月30日 20時) (
レス) id: 1fc39f81cf (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - 2ページ目のことなのですが、フィクションですね！ノンフィクションとあって え！？リアルにあった事！？と一瞬焦りました笑これから読ませていただきますm(_ _)m (2018年4月9日 17時) (レス) id: 92b2188842 (このIDを非表示/違反報告)
あまいくりーむ(プロフ) - 切ないです！切な過ぎます！もうドキドキです！本当更新楽しみに見させていただいています！新章楽しみにしていますね！素敵なお話ありがとうございます！ (2018年2月17日 11時) (レス) id: 52e45cc316 (このIDを非表示/違反報告)
なひょん - おもしろいです！毎回楽しみにしてます！！！ (2018年2月11日 13時) (レス) id: 00207f6284 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - ほんとにほんとにこと作品面白いです！！更新頑張ってください！！いつも楽しみにしてます！応援してますー！ (2018年2月10日 23時) (レス) id: a1c003f28a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆい。 | 作成日時：2018年1月3日 23時
