八十三話…? ページ37
『いらっしゃいませ…お一人ですか?』
午後に入ろうとしたお昼時、珍しい客人が
このお店に訪れた
…山田 二郎さん、おかしいな。
今日平日じゃなかったっけ
二「…長野で高校生でも泊めてくれる場所ってあるか?」
どうやら家出っぽい様子
しかしそんなホテルないと思うが…
『いや…少し難しいんじゃないですかね』
二「…くっそ、野宿しかねぇか」
…いや、待て待て。
長野の夜を舐めてないか?
夏だろうが春だろうが夜は日によるがとても寒い
それを東京住みの二郎さんがベンチなんかで寝てたら
…
『お悩みなら聞きますよ。今日はお客も少ないですし』
二「…きょ、兄弟喧嘩しちまってよ…
意地になりすぎて一兄怒らせちまって…」
しゅん、と悲しげにそう話し出してくれる
取り敢えずカフェエリアのカウンター席に座ってもらい、隣の席に腰をかけた
…つまり、兄弟喧嘩の末に長兄である山田さんを
怒らせてそこでも軽く口喧嘩になり嫌気が差して
家出したと…
『どうして長野へ?』
二「…その、アンタの事思い出して…なんとなく」
…何故僕のことを思い出したのかは気になるが
質問責めするのもあれだし…
かといってこのまま本当に野宿なんてしたら…
そもそも確か高校生だったよね、ホテルとか泊まるにしてもお金も…
…
まぁ、もう今更僕自身に抵抗なんて言葉ない訳で
十四くんの例とは違う。
だから普通に警察に捕まるんだよね…
てか十四くんの時点で僕は捕まるんだけどさ
…山田さんに承諾を得れば大丈夫かな
まぁここで見捨てるか僕が捕まるかって言ったら
僕捕まってもいいんだけどさ…
『山田さんの承諾を得たら僕の家泊まっていいですよ
…その代わりに期間は一週間以内。
それまでに仲直りして家に帰ること。いいですね?』
そう言うと複雑そうな表情をして「うん」と呟いた
電話番号を教えてもらい、すぐさま掛けてみる
仕事中に何してんだか…
暫くしてからプツッと音が切れたあと、声が聞こえた
「はい、こちら萬屋ヤマダです」
お店の方だったか
と思いつつ取り敢えず自己紹介
『すみません、長野県に花屋を営んでおります
山桜と言う者なのですが』
ちょうど相手は山田さんのようだ
一「あぁ、あの時の!
あの時はありがとうございました。
それでどうなされたんですか?」
『えと、二郎さんが現在こちらにいまして…』
そう言うと驚愕の声が通和越しに聞こえてきた
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砂漠*(プロフ) - yukiさん» ありがとうございます!グダグダ進行になってしまいますがナガノディビジョンの応援よろしくお願いします!( ̄^ ̄ゞ (2022年1月5日 17時) (レス) id: d153b48b76 (このIDを非表示/違反報告)
yuki - とても好きな物語だったので更新宜しくお願いします (2022年1月5日 10時) (レス) @page47 id: 17169564a0 (このIDを非表示/違反報告)
砂漠*(プロフ) - 猫目石さん» 大変お返事が遅れてしまいすみません!(; ;)ナガノディビジョン推しありがとうございます!イラスト全然OKですのでもし描いていただけたらぜひ教えてください|´-`)ヒソリ (2021年12月22日 17時) (レス) id: d153b48b76 (このIDを非表示/違反報告)
砂漠*(プロフ) - 貴方の作品のファンさん» 大変遅れてすみません!(; ;)これから少しずつ更新していきますので気長にお楽しみください!m(_ _)m (2021年12月22日 17時) (レス) id: d153b48b76 (このIDを非表示/違反報告)
猫目石(プロフ) - ナガノディビジョン推しです!良ければ二次創作のイラストを描かせていただいてもよろしいでしょうか?(マイク起動したところとか。たぶんというか妄想だけになりますが、) (2021年7月25日 10時) (レス) id: 5676b10c1c (このIDを非表示/違反報告)
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