六十話…? ページ14
四「まだ帰りたくない」
獄「よせ、十四。困ってるだろ」
ぎゅむっとくっついてくる十四くんに
あはは、と愛想笑いをする僕
知らぬ間に随分と懐かれてしまったようだ
『うーん…十四くん、連絡先交換するから
それだったら獄さん?と空却さん?と一緒に帰れるかな?』
そう言う時にはもうボロボロと泣き出しており
それでも「いっぱい連絡していい?」と上目遣い
『いいよ、返信遅くなっちゃうかもだけど』
ぎゅむっと抱きしめてきて「うん…」と呟く
波「よくもまぁ男に抱きつけるよな…」
四「Aさんは男じゃないもんっ」
…なんで知ってるんだ?
みたいな顔をしていると顔を赤くして
ぎゅむっと肩に顔を埋めてきた
四「その…服借りる時…」
…もしかして
『下着見たんだね』
四「はい…ごめんなさい…」
なんか男性に下着見られたとかめっちゃ恥ずかしいんだけど…顔が熱くなりプシューと熱が放たれる
四「嫌わない…?」
『いや、不本意だったろうし…気にしないで』
四「責任取りますんで!」
パシッと手を掴まれてそう言われた
理解が追いつかず「ん?」と訊き返してしまった
結局教えてくれずに帰りの時間になってしまったようで帰ってしまった
…
『責任ってなんなんだ…』
その日の夜、十四くんからメールが届いた
メールを開くと写真付きで言葉が添えられていた
「Aさんへ、今度長野県でライブできるようにお願いしてみます。その時はぜひ見に来てください」
…ライブ?
添付された写真はビジュアル系バンドのような姿をした十四くんの自撮りだった
…調べてみるとどうやら有名バンドのボーカリストをしている事もあるが…
『ナゴヤディビジョン…!?』
まさかの事を知る事となり驚きを隠せない
新しいディビジョンが出来たとは聞いていたが…
まさかあの子が…てかまだ18歳だって
まだ二十歳にもなっていない子供まで
この領地争いに駆り出されるなんて
そう思うと胸が痛くなる
『何も変わっちゃいない』
ボソッと呟いた言葉は冷たい空間に飲み込まれて
消えていく
どうかあの子が苦しみませんように
願いは届くだろうか
そうか、あの時もこうして願ったっけ…
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砂漠*(プロフ) - yukiさん» ありがとうございます!グダグダ進行になってしまいますがナガノディビジョンの応援よろしくお願いします!( ̄^ ̄ゞ (2022年1月5日 17時) (レス) id: d153b48b76 (このIDを非表示/違反報告)
yuki - とても好きな物語だったので更新宜しくお願いします (2022年1月5日 10時) (レス) @page47 id: 17169564a0 (このIDを非表示/違反報告)
砂漠*(プロフ) - 猫目石さん» 大変お返事が遅れてしまいすみません!(; ;)ナガノディビジョン推しありがとうございます!イラスト全然OKですのでもし描いていただけたらぜひ教えてください|´-`)ヒソリ (2021年12月22日 17時) (レス) id: d153b48b76 (このIDを非表示/違反報告)
砂漠*(プロフ) - 貴方の作品のファンさん» 大変遅れてすみません!(; ;)これから少しずつ更新していきますので気長にお楽しみください!m(_ _)m (2021年12月22日 17時) (レス) id: d153b48b76 (このIDを非表示/違反報告)
猫目石(プロフ) - ナガノディビジョン推しです!良ければ二次創作のイラストを描かせていただいてもよろしいでしょうか?(マイク起動したところとか。たぶんというか妄想だけになりますが、) (2021年7月25日 10時) (レス) id: 5676b10c1c (このIDを非表示/違反報告)
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