Chipie. From_G

# 047 - Ryosuke ページ48

Ryosuke side








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タクシーを降りて球場へ向かっていると、たまたま見かけた。









＿＿＿あれ、




たぶん、勇人さんの奥さん。






……Aさん？だっけ、









窓際のカウンター席に座って、美味しそうにアップルパイを頬張っている。






ふんわりと笑みを浮かべるAさん。






その笑顔がたまらなく可愛くて







.







俺は迷わずカフェに入って、Aさんの隣の席に座った。







Aさんの組んだ脚が、俺の脚にあたって






子供みたいに、ドキドキした。







…これも戦略なのかな、なんて思ったりして。







．









俺だって男だから、女の手の平で転がされるのは好きじゃない。






そりゃあ俺の方が歳下だから、思うようにはいかないかもしれないし




っていうかもう結婚してるし、








．







だけど、







.







そんなこと、正直どうでも良い。







きっとAさんは俺のこと、






“ 旦那のチームメイト ”





くらいとしか思ってないんだろう。







…先輩後輩なんかどうだっていい。







俺、Aさんのこと好きです。








．







「 試合頑張ってください 」






その余裕そうな笑顔がめちゃめちゃになるくらい






．









．









狂おしいほど、愛したい。









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