どうにもできないこと ページ21
急いでタクシーで会場に向かったけれど
コンサートを終えて会場からでてきたギュペンとすれ違うばかりだった・・・
A『遅かったよね・・』
会場の入り口まできたものの、コンサートが終わって
楽しそうにしてたり、余韻に浸っている人であふれていた。
今日こそはゆっくり見たかったのにな。
あきらめてまた、来た道を戻ろうとすると・・・
＊＊＊＊どこ？＊＊＊
短い文章が送られてきた。
A『・・・』
無言でスマホの画面を見つめて
すぐに返事をしたかったけれどためらってしまう。
また、今日も関係者入り口から入っていく自信はない。
ペンもたくさんいるし。
返事をしないまま来た道を戻ると
スマホには着信が。
きっと心配してる・・・
わかってはいるもののなかなか電話に出れない。
着信を無視したまま会場近くの駅を通り過ぎて
何駅か歩いて帰るためにどんどん人通りのないとこを歩いていく。
ゆっくり歩いていると・・・
いきなり誰かに腕を掴まれる。
A『キャ・・・・』
KH『ごめん・・・・痛かった？』
振り返ると・・・帽子を目深にかぶってマスクをしているキュヒョナだった。
A『え！！！』
KH『静かに・・・！まだペンがいるかも。』
A『ごめん・・・』
KH『なんで返事くれないし、電話もでないの？心配した。』
A『ごめんなさい。今日は仕事で遅くなって・・・行けなかったから。』」
ＫＨ『ウソ・・・なんで会場に近いとこにいるの？』
A『会社が近くで・・・』
KH『そんなウソ、僕が見破れないと思いますか？』
A『いつからそんなに距離近くなったの？』
KH『さあ？わかりません。でも、なんとなくAさんのことわかってきました。』
A『今日は会いたくない気分だったし・・・ペンとしてコンサート見たかったの・・・』
思わず本音がでてしまった。
KH『そうだったんですね・・・じゃあ・・・やっぱり、僕とはペンとアイドルの関係のままで
いいですか？』
私は静かに頷く・・・
本心は違うのに・・・
キュヒョナの顔を見ると、とっても悲しそうな表情をしていた。
やだ・・・キュヒョナにこんな表情させたくないのに・・・
ここで・・・違うって言って否定したいのに・・・
声がでないよ・・・
KH『わかりました。それがAさんの答えですね。』
キュヒョナは振り返ることなくその場を去って行った。
キュヒョナの後ろ姿を見ながら・・・
後悔に襲われていた。
現実に戻った瞬間だった。
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凛音(プロフ) - りんさん» 久々に一般人とのお話です。最近、一般人の方モテますからね（笑）他のメンバーも書いてみたいなと思ってます。 (2022年1月9日 18時) (
レス) id: 3e60328f6e (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - うは！＾＾新作ありがとうございます。ぎゅのひさびさな恋愛楽しみです。＾＾ (2022年1月9日 10時) (レス) @page11 id: 36cd9aa078 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛音
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/non-gyu0128/
作成日時：2022年1月6日 17時
