【wrwrd】ＡＩ彼氏は我々だ!!

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黒髪の彼TN12。
彼にはこれからのグルッペンのサポート、もしもの為の試作品たちの暴走を制御する側にもなってもらいたい。


だから…そうだな。



『トントン』


私はTN12にそう言った。


??｢それが僕の名前なんやな｣


『世の中にはトントン拍子と言う言葉がある。意味は｢トントン｣と言う音から｢続けざまに進行する｣｢順調に進む｣という意味に転じ、具合や調子の意味を表す｢拍子｣がついて、｢トントン拍子｣となった』

『トントンにはこれからのグルッペンへのサポートともしもの為の試作品たちの制御役になってもらう、その為にもこの名前が私的にはしっくりくる…どうだ??』


??｢なるほど!!て事は、グルッペンの右腕って事やんな??俺、頑張るで!!｣


Gr｢トントンか、私の右腕としてこれからよろしく頼むゾ｣


Tn｢おう、任せとき!!｣


グルッペンの差し出した右手を自身の左手で握り握手を交わす２人。

コチラも名前を変えたことによる一人称の変化が見える、それに先程から関西弁が出るな…ふむふむ。


彼らが仲を深めている間にカルテに彼らの情報を書き込んでいく。



改めて彼らの顔や体型を再度確認するとやはり整っている。

彼女は嫌だけどコイツらの見守り役に慣れるのなら私にとってはとても嬉しい事だ、まだ完成していない彼らの性格や感情、感覚はこれから出てくるもの。


完成するその時まで、私の楽しみは消えなさそうだ。


無意識にまじまじと彼らを見る私にトントンは顔を徐々に赤くし最終的にボンッと言う音をたてた。


Tn｢Aさん…その、あ、あんまり見つめんといてぇや…////｣


大きな手で自身の赤い顔を覆い隠すトントン。

先程の積極性はどこに行ったのか、今のトントンからは頭を撫でる事は出来ても耳元で囁くなんて到底出来そうもない。


まさか、女慣れしていない性格になるとわ…。


トントンの変化をカルテに記入し、グルッペンにも何かしらの変化がないか彼に視線を向けるとバチッと目が合った。

が、グルッペンは目が合った私に向かって綺麗な顔立ちの微笑みを向ける。


コイツは、女慣れしてる…か。

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