【wrwrd】ＡＩ彼氏は我々だ!!

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Tn｢ど、どや??…似合っとる??｣


『…あ、ああ』


似合いすぎて言葉を詰まらせてしまった私、彼は黒髪七三分けでしかも顔がいい、眼鏡が似合わないはずがないのだ。


『明日の連絡でくられ先生にトントン用の眼鏡を作ってもらうから、今はそれで我慢してくれ』


Tn｢え、これじゃダメなん…??｣


『トントンが不満でなければいいが…。でも、度数が合わないのに無理して使うのはダメだ』


Tn｢Aさん俺はコレがいいんや。度数もちょうどいいと思うし作ってもらわなくて大丈夫や｣


｢せやから、コレ貰ってええ…??｣と首を傾げながら私よりも高い身長を低め上目遣いで聞くトントンは徐々に顔が赤くなる。

この行動は彼なりのオネダリなのかもしれない。


『ああ、いいぞ。ただ、合わない時は本当に言ってくれ無理をしたらさらに目が悪くなる』


私よりも低い位置にあるトントンの頭を撫でながら言うと指と指の間を彼のサラサラとした黒髪が通り抜けてゆく。


私の行動に驚くトントンの焦った声は私に届いているが気づかないフリをして撫で続けた。


Gr｢……｣


『…な、なんだ??』


視線に気づきトントンの頭を撫でる手を止めて視線の方を見ればこちらを見て頬を膨らまし不機嫌そうにしているグルッペンが居た。

これからの事に嫌な予感しかしない私は少しだけ焦りを見せる。


Gr｢…トントンだけ、Aの私物を貰うなんて不公平だゾ｣


『つまり、何かよこせと』


Gr｢…言い方が悪いがそうだな｣


Tn｢…あのAさん、手退けてもらってもええか??そ、その恥ずかしいんや…////｣


『おっと、すまない』


トントンの頭から手を退ければ彼は赤くなった顔を隠すようにキッチンへと逃げてしまった。

先程まで彼の黒髪を撫でていた行き場のない私の手はいまだに空気を撫でている、その手をグルッペンは掴み自分の綺麗な金髪の頭へと誘導した。


…撫でろと言う意味なのだろうか。


ここで撫でなければさらに彼は拗ねてさらに面倒臭い事になるのは目に見えている。

｢はぁ…｣とため息を１つし彼の髪も撫でてやれば気持ちよさそうに目を細める。


彼の髪はトントンとはまた違う良さがあった。

蜘蛛の糸のように細い金髪、サラサラのどこかにもふわふわとした感覚。


Gr｢…A、俺もトントンと同じ眼鏡が欲しいんだゾ｣


『目が悪くないのに眼鏡…??』


Gr｢トントンよりは悪くないが少し視界はボヤけているんだゾ｣


『それを、早く言えよ…』

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