＊神様の一目惚れ ページ8
不良1｢なぁなぁ！ヒロトはさ、どんなタイプの女子が好みなんだよ？｣
吉良財閥の御曹司にも関わらず、俺は深夜をうろつき回ってはこうして、不良のグループと一緒に行動することが日常茶飯事だった。
家にいたら色々注意されるのがくそ面倒だし、出来ることなら家に居たくなかった。
習い事とか色々させられるし、正直言ってうんざりだ。
夜中に出ることが、俺にとっては一番の気分転換だったし、何よりあんなくそデカイに家に居なくて済むしまさに一石二鳥だ。
吉良｢…はぁ？急に何だよ。｣
不良1｢お前も何かあんだろ？例えば元気系が好きとか真面目系が好きとかさ。｣
不良2｢俺は清楚系が好きだな〜。で、どうなんだよ？｣
吉良｢別に女とか興味ねぇし。…ちょっと散歩しに行く。｣
不良1｢何だよ勿体ぶるなよ〜。｣
仲間の呼び止めを無視し、俺は仲間のいる場所から離れた。
不良2｢ほっとけよ。アイツは女なんて興味ねぇんだよ。｣
不良1｢まぁ、そうだよな。｣
おい、全部聞こえてんぞ。そう言い返そうと思ったけど面倒くさそうだから聞こえてないフリをした。
▼
ほのかな光が灯る街中で俺は一人、歩き続けていた。このなんとも言えない静けさがどこか心地よかった。あんな家に居るより、今みたいに街中をうろつくほうが余程良い。
ふと上空を見上げると、ところどころに星が散らばっていて、その場で立ちすくした。
何故かは分からないが、俺は星を見つけるとこうやって立ち止まることが多い。
…ひょっとしたら普段溜まっているストレスや苦しみをこうやって流し込もうとしているのかもしれねぇな。
金持ちだからって…なんだよ。
ちょっと普通の家庭と違うだけで、周囲から差別される意味が分かんねぇ。
好きで金持ちに生まれてきたわけじゃねぇし、そうやって俺を避ける奴らが何より嫌いだ。
金持ちだから幸せとか、苦労もないとかよく言われてるけど、そんなわけねぇだろ知らねぇくせに。
そう心の中で愚痴を吐きながら、再び足を進める。
…先程仲間に言われた質問をふと、脳裏を過る。
どんな奴がタイプとか言われても、正直俺には全然分かんねぇ。
てかそんな事、考えたこともねぇし。
女子とか全然関わんねぇし、関心も持ったこともない。逆に女子からは怖がられたりすることも多々ある。
まぁ俺は、愛想ないし目つきのせいで避けれたりとかよくあるし陰口とか言われても特に気にはしてない。
…俺にもいつか、そういう人に出会える時が来るのだろうか。
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アニオタ - 初めまして、作品読ませて頂いてます。ヒロト凄い夢主ちゃんにベタ惚れですね。読んでて微笑ましいし和みます。これからもヒロトが変わらず夢主ちゃんに愛情を注いでいく様子を温かい目で見守らせてください。これからも更新頑張ってください。続きを楽しみにしてます。 (2020年8月30日 11時) (
レス) id: 4bb6e8f6df (このIDを非表示/違反報告)
ふわもこ(プロフ) - 星もなかさん» 返信遅くなって申し訳ございません…わざわざコメントして下さってありがとうございます！体調管理に気をつけて頑張っていきたいと思います(^^♪ (2020年8月28日 13時) (レス) id: 792f1a5f44 (このIDを非表示/違反報告)
陽菜 - おい…………………………………これ完全に忘れてるだろ（笑） (2020年8月28日 8時) (レス) id: 0dcd5b296d (このIDを非表示/違反報告)
星もなか(プロフ) - 初めまして、ヒロトかっこよすぎませんか？！もう惚れました！これからもお身体に気をつけて頑張ってください！応援しています！ (2020年8月19日 22時) (レス) id: 70c50fe7f0 (このIDを非表示/違反報告)
ふわもこ(プロフ) - となりの青華さん» コメントありがとうございます！とても励みになります…！今後も楽しい小説が作れるように頑張ります(^^♪ (2020年7月12日 2時) (レス) id: 792f1a5f44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふわもこ | 作成日時：2019年11月11日 23時
