*彼のジャージ3 ページ26
吉良「………。」
Aの今の言葉に、俺の中の何かが…きれた。
抑えられない衝動を何とか持ちこたえながら、俺は彼女の体に触れる。危機感もなく眠っているAを抱き抱え、自分の部屋から出る。
…いや、待てよ。A、軽すぎねぇか?
ちゃんと食ってんのか?元々食が細いのか、それともまともに食事を食べさせてもらえなかったのか。
恐らく彼女の場合、後者である可能性が高い。
腕とかも、まるで棒みたいだし、強く握るとパキッと折れてしまうんじゃないかと思う。
行き先は彼女の部屋で片手でドアノブを捻る。
そしてAをゆっくり寝かせ、彼女を見下ろすような位置に覆いかぶさる。ちなみに俺のジャージは彼女に着せたままだ。
中々攻めたような状況にも関わらず、彼女はまだ夢から覚めていない。
…良いのか?襲っても。起きるなら今のうちだぜ?
このまま続行したら…お前をめちゃくちゃにするかもしれねぇんだぞ?
そう心の中で問いかけても、彼女は起きる気配はない。…なら、答えは一つしかねぇよな。
眠っている彼女に顔を近づけ、準備を整える。
吉良「……煽らせたお前が悪いからな。」
呟くように耳元で添え、寝ているAの小さな唇にそっと、重ねた。
普段は少し触れるくらいのキスだが、今回はやや深めに唇を押し付ける。
「ん…。」
キスをされてもなお、Aはまだ眠ったままだった。
…ちょっと意地悪しちまうかな…なんて俺の性悪さがじわじわと現れる。俺の理性を壊させたAが悪い。男の本能を目覚めさせるような事をしたのが元凶だ。
Aが少し口を開けた瞬間を狙い、ゆっくりと俺の舌を入れ、彼女の舌と絡ませる。
うわ、なんだこれ、甘ぇ……。
極上の果実のように甘くてとろけるような感触に一瞬で釘付けになる。
キスの角度を様々に変え、どの角度がキスをしやすいかを探る。
「んぅ…あっ…。」
時々もれる彼女の声に、更に理性が砕け散る。
キスをしたのは俺が初めてで、こういうキスをしたのも俺様が初めてだということになる。
俺にしか味わえない満悦感に浸りながら、キスをし続ける。
舌を交差させたり、上下を舐めたりと手探りで攻め続ける。その度に彼女は色気のある可愛らしい声を上げる。
…いいねぇ。まじで可愛いな。そんな声聞いたら益々、めちゃくちゃにしたくなる。
気づけば、俺と彼女の間には透明の糸が繋がっていた。
「ヒロト、さん……?」
涙目で意識がぼんやりしているような瞳で俺を見つめていた。
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アニオタ - 初めまして、作品読ませて頂いてます。ヒロト凄い夢主ちゃんにベタ惚れですね。読んでて微笑ましいし和みます。これからもヒロトが変わらず夢主ちゃんに愛情を注いでいく様子を温かい目で見守らせてください。これからも更新頑張ってください。続きを楽しみにしてます。 (2020年8月30日 11時) (レス) id: 4bb6e8f6df (このIDを非表示/違反報告)
ふわもこ(プロフ) - 星もなかさん» 返信遅くなって申し訳ございません…わざわざコメントして下さってありがとうございます!体調管理に気をつけて頑張っていきたいと思います(^^♪ (2020年8月28日 13時) (レス) id: 792f1a5f44 (このIDを非表示/違反報告)
陽菜 - おい…………………………………これ完全に忘れてるだろ(笑) (2020年8月28日 8時) (レス) id: 0dcd5b296d (このIDを非表示/違反報告)
星もなか(プロフ) - 初めまして、ヒロトかっこよすぎませんか?!もう惚れました!これからもお身体に気をつけて頑張ってください!応援しています! (2020年8月19日 22時) (レス) id: 70c50fe7f0 (このIDを非表示/違反報告)
ふわもこ(プロフ) - となりの青華さん» コメントありがとうございます!とても励みになります…!今後も楽しい小説が作れるように頑張ります(^^♪ (2020年7月12日 2時) (レス) id: 792f1a5f44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふわもこ | 作成日時:2019年11月11日 23時