深愛27 ページ27
少ししてからアクセサリー屋さんから離れ、次のお店へと足を運んでいた。
吉良「次、ここに入ろうぜ。」
彼が指を指す先にあったのは、壁全体がレンガで作られたお洒落なカフェな外観のお店だった。
雰囲気が素敵…。
カフェとかそういう所に行ったことがない。
吉良「おし。入るぞ。」
吉良さんが手を引き、シャランシャランというドアを開ける音が店内に響き渡り、定員さんがやって来た。
定員さんに案内され、レトロ風な椅子に座った。
着席すると、吉良さんはすぐさまメニュー表を手に取り、中を確認していた。
吉良「んじゃ、さっそく注文すっか。俺はこのスペシャルストロベリーパフェとワッフル頼むけど、他に何か欲しいもんあるか?」
「…吉良さん、一人でそんな食べられるのですか?」
甘いものとか好きな人だったんだ…。
ちょっと意外だったかも。
吉良「いやそんな訳ねぇだろ。俺はお前と一緒に食うつもりだけど?」
「えっ…?一緒にって…。」
吉良「ここ、結構量あるから、半分ずつ分けて食おうぜ。」
「で、でも…吉良さんは、嫌じゃないんですか?」
吉良「俺はそういうの全然気にしねぇよ。お前はどうなんだよ?」
「…吉良さんが良ければ…。」
吉良「じゃあ決まりだな。さっそく定員さん呼ぶぜ。」
まさか、シェアをするという流れになるとは思わなかった…。
他の女の子達にも、していたのかな…?
▼
少しして、頼んでいたメニューがテーブルに置かれた。
吉良「じゃあ食べるか、ほら。」
初めに手を出したのはソフトクリームとチョコソースが乗ったワッフルで、ナイフで少し切り片手に持っていたフォークで分けたワッフルを突き刺した。
そして、そのワッフルを私の前に持ってきた。
その光景に、私は唖然と固まっていた。
「…えと、これは…?」
吉良「ほら、これ食べな。美味いぜ?」
ひらひらとフォークを揺らし、さらに私の前に近付けてきた。
「い、いえ…!私は良いので、吉良さんが先に食べて下さい!」
吉良「遠慮すんなって。口に入れるぞ。」
ちょっと強引に、私の口の中にワッフルを入れられた。
入れた瞬間、少し熱かったけど甘くてとろけるようなチョコの味がして、ふんわりしたワッフル生地が口の中に広がった。
「美味しいです…!」
そう言うと彼は目を細め、満足げに微笑んでいた。
吉良「だろ?ほらもっと食えよ。パフェもあるからよ。」
嬉しそうな笑みを浮かべている吉良さんを見て、私も心が弾み出していた。
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ふわもこ(プロフ) - ゆーみやンさん» コメントありがとうございます!最後までこの小説を読んで下さってありがとうございます!今後も楽しいお話が作れるように頑張ります♪誠に感謝です!(^^♪ (2019年11月12日 7時) (レス) id: 5db886f9a4 (このIDを非表示/違反報告)
ふわもこ(プロフ) - あかりさん» 返信遅くなって申し訳ございません…!2回もコメント下さってありがとうございます!(^^♪ (2019年11月12日 6時) (レス) id: 5db886f9a4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみやン(プロフ) - 完結おめでとうございます!!! ヒロトむっちゃかっこよかったです……!ドキドキしました!! 短編集も楽しみにしています!お疲れ様でした( *´艸`) (2019年11月10日 22時) (レス) id: cef1a7a657 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - ヒロト頑張って (2019年10月16日 7時) (レス) id: 8cd13c0c45 (このIDを非表示/違反報告)
ふわもこ(プロフ) - あかりさん» コメントありがとうございます!素敵なお言葉が貰えてとても嬉しいです…!今後も楽しい小説が作れるように頑張ります(^^♪ (2019年10月15日 21時) (レス) id: 5db886f9a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふわもこ | 作成日時:2019年6月25日 19時