深愛12 ページ12
大きなスーパーにたどり着き、買い出しを終わった私達は来た道を戻っていた。
「手、痛くないですか?代わりましょうか?」
基山「これくらい平気さ。女の子にこんな重いもの持たせるわけにはいかないしね。」
ほんとに王子様みたい。
あ、そうだ…。
灰崎「てかお前、お菓子買いすぎだろ。どんだけ食べるつもりなんだよ。」
アツヤ「俺一人でこんな食わねぇよ。買い置きしようと思って買っただけだ。」
四人で空気溢れる草原の道を歩きながら、私は基山さんにある事を尋ねてみようと思った。
「あの、基山さん。」
基山「ん?どうしたの。」
「ちょっと聞きたいことがあるんですけど、いいですか…?」
基山「全然良いよ。俺で良かったら。」
私の話を聞こうとしている基山さんを見て、アツヤさんと灰崎くんが顔を見合わせていた。
アツヤ「俺ら、居ない方が良いか?」
灰崎「先に行ってやっても良いぞ。」
「あ、いえそんな大層な事じゃないので…!少しだけ、私の話しを聞いて頂けますか?」
アツヤ「おう。全然良いぞ。」
灰崎「仕方ねぇから付き合ってやるよ。」
二人の気遣いに感謝しながら、私は意を決し口を開いた。
「あの…吉良さんの事なんですけど。」
基山「ヒロトの事?」
「突然なんですけど、吉良さんってどんな人なんですか?」
イナズマジャパンのマネージャーになってからそこそこ月日が経つが、未だに吉良さんという人物は本当はどんな人なのかよく分かっていない。
そこで同じ永世学園の基山さんなら何か教えてくれるんじゃないかと思い、この質問に問いかけた。
基山「ヒロトがどんな人?そうだな…。」
アツヤさんと灰崎くんも一緒に考えてくれているのを見て、心の中で嬉しさを覚えた。
基山「…ヒロトは、ちょっと不器用で俺様な所あるけど、本当は優しくて寂しがり屋っていう感じかな。」
灰崎「アイツちょっと口悪ぃけど、何だかんだいい奴なんじゃねぇのかな。よく分かんねぇけど。」
アツヤ「サッカーの時は結構はしゃいでるけど、普段はどっちかと言うと大人しい感じのイメージがあるけどな。」
三人の話を聞いたところ、特に悪い人ではないという感じに思える。
嘘を言っている様子もなく、恐らく本当の事だと見てて思った。
「吉良さんはその…女の人が好きなんですか?」
勇気を出し、三人にこの質問を問いかけた。
「え!??」
言った瞬間、三人は大きく目を見開いていて信じられないというような顔をしていた。
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ふわもこ(プロフ) - ゆーみやンさん» コメントありがとうございます!最後までこの小説を読んで下さってありがとうございます!今後も楽しいお話が作れるように頑張ります♪誠に感謝です!(^^♪ (2019年11月12日 7時) (レス) id: 5db886f9a4 (このIDを非表示/違反報告)
ふわもこ(プロフ) - あかりさん» 返信遅くなって申し訳ございません…!2回もコメント下さってありがとうございます!(^^♪ (2019年11月12日 6時) (レス) id: 5db886f9a4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみやン(プロフ) - 完結おめでとうございます!!! ヒロトむっちゃかっこよかったです……!ドキドキしました!! 短編集も楽しみにしています!お疲れ様でした( *´艸`) (2019年11月10日 22時) (レス) id: cef1a7a657 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - ヒロト頑張って (2019年10月16日 7時) (レス) id: 8cd13c0c45 (このIDを非表示/違反報告)
ふわもこ(プロフ) - あかりさん» コメントありがとうございます!素敵なお言葉が貰えてとても嬉しいです…!今後も楽しい小説が作れるように頑張ります(^^♪ (2019年10月15日 21時) (レス) id: 5db886f9a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふわもこ | 作成日時:2019年6月25日 19時