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61話 ページ16

「オーナー!カルロさんがこぼしたお酒とか片付け終わったら上がっていいですか?」

オーナーの元へ向かってそう言う

「片付けは俺がやっておくさ!それより、大丈夫だっかい?すぐに行けなくてごめんよ。
ブチャラティが待ってるんだろう?もう上がっていいよ
ミスタたちには俺から言っておくよ」

「いつもありがとございます…!
お言葉に甘えてお先に失礼します!」

そう言って上着と荷物だけ持ってブチャラティの元へ向かう。

「おまたせ!
私の家で濡れた服着替えよう。大きめのスウェットくらいしか無いけど…」

「服のことは気にしなくていい。Aが濡れなくて良かったよ」

「またそんなこと言って、本当にごめんなさい…」

「そういう時はありがとう、だったよな?」

私がブチャラティに言った言葉…

「っ…ありがとう…」

申し訳ない気持ちと嬉しい気持ちが込み上げて来て、恐らく顔は赤くなっているだろう。

「じゃあ、行こっか」

微笑むブチャラティの手を取りそう言う

「あぁ。」

ギュッと握り返された手に熱が集まるのを感じながら店を出る。

「わ…今日も星が綺麗だね」

「そうだな…」

2人で空を見上げる。
瞬く星たちに見とれていると、ブチャラティがくしゃみをした。

「あ…やっぱり冷えちゃうよね…お風呂も入っていって。体温めなきゃ。」

歩くスピードを早めながらそう言う。

「あぁ、そうだな。借りるとしよう。」

「うん!」

そして家に着き鍵を開ける。

「あ、ブチャラティ、これタオル。まだ濡れてると思うからしっかり拭いてね。
私お風呂沸かしてくる。」

「グラッツェ」

ブチャラティの言葉を聞いてからお風呂の準備を済ます。
そしてキッチンでスープを入れてリビングへ戻った

「あぁ、こたつ入ってて良かったのに。
はいこれスープ。」

ブチャラティにスープを手渡してこたつへ入る。ブチャラティも隣へ入ってきた。

今日は2人だから他の場所も空いてるのに…
そんなことを考えてクスリと笑う。

「どうかしたか?」

「ううん、なんでもない。」

「そうか。このスープすごく美味しいよ」

「良かった…」

ふふっと笑うと机の上に置いていた私の手を握るブチャラティ

「……?」

少しの沈黙が流れ、首を傾げる

「どうしたのブチャラっ…んっ」

私の言葉はブチャラティの優しい口付けによって遮られた。

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青空 - 凄くドキドキしながら読ませて貰いました!ブチャラティは普段優しい分、ギャップと色気が凄いです。 次回も読ませて頂けたらと思っています! 頑張って下さい。 (2019年4月9日 23時) (レス) id: 5e9748810f (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - お疲れ様です…!久しぶりにまた拝読できて、すごい嬉しいです!!(o>ω<o)最新話も面白かったです♪ これからも無理のないペースでの更新楽しみにしておりますねp(^-^)q (2019年2月13日 17時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
千景(プロフ) - ブチャラティがとても好きなのでドキドキしながら読ましてもらっています!笑これからも頑張ってください! (2019年2月9日 0時) (レス) id: b982409f44 (このIDを非表示/違反報告)
ライリー - 6年ぶりに夢小説に手を出しました!!めっちゃおもしろいです!!ブチャラティがもっと好きになりました!続き楽しみにしています (2019年2月8日 22時) (レス) id: 9200a296cd (このIDを非表示/違反報告)
ゆか - 頑張ってください!応援してます! (2019年2月5日 0時) (レス) id: 4b330b87b8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:真依 | 作成日時:2018年11月14日 12時

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