惑星の天使 #1

たくとを探せ ページ15

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「わ〜何あのビル！」


『きゃああ待って待って走らないで！！！』



















管理係、Aです。









遡ること1時間前…




···



















「ぬな〜！今日暇ですか〜？」


『あれ、たくとじゃん珍しい。暇だよ〜』


「僕とお出掛けしませんか〜」


『たくとお出掛けしたいの？いいよ』


「coexというものに行ってみたいんです！」


『ハハハ、了解』



















···



















1時間前の自分をありったけの力を込めてぶん殴ってやりたい。07の体力なめるな。たくとの同伴者はパクハかソンミンオッパにでも頼むんだった。



















『たくと待って！ぬな足がとれちゃう！』




たくとが手を繋いだまま全力ダッシュするもんだから、私は引っ張られて嫌でも走らなければならない





























「ぬな〜、これですか？」


『はあ…うん…これが…coexデス…』




息の切れないたくとを見て、もう私の黄金時代は終わったのだ…若き日の私とは違う…と急に悲しくなった





























『………ってどこ行った』









目を離した隙にたくとがまた走っていっちゃった



















『うわ〜ごめんたくと、はぐれちゃったな完全に』









見渡してもたくとらしき人が見当たらない。





























歩き回って探していると、誰かに腕を引かれた





























「え、A？？」


『え、ファニさん？！』









ぽかん顔で私を見るファニさん。

管理係についてすぐファニさんが辞退してしまったので久しぶりだ。kill this loveのときに私の元にすぐ来るゴヌクを連れ戻していた姿を思い出した。



















「偶然だね！会えて嬉しい」


『私もです！…あの、たくと見てませんか？
私一緒に来たんですけど今はぐれちゃって』


「たくと…は見てないなぁ。てかジウンと一緒に来たんだけど、俺も見失っちゃったんだよねさっき」


『はあ…大変ですねお互い。』









たくとはまだ赤ちゃんだからいいけどいい年こいたジウンオッパが迷子になっちゃうってのはどうなの





























『…あの、あそこのテーブルの2人って』


「…うん、見つけたよ」


『迷子2人は呑気にアイスクリーム食べてましたね』









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