【文スト】【短編集】文豪×〇〇彼女。２【文豪ストレイドッグス】

福沢×甘えん坊彼女。（不思議ちゃん様リク） ページ25

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国木田は見た。


国「失礼します。社長、書類を…」


社長机から少し離れた所にある畳の空間。

背筋をピンと伸ばし凛とした空気の中、囲碁を嗜む福沢社長。

囲碁盤に伸ばされる手はスラリとしていながら鍛えられており、周りの空間と一体化して絵画を見ている様だ。

…で、その社長の腰に抱き着いて伸びている女。


国「…おい」

『んあ、国木田さんだ…』

国「何やっとるんだ貴様はｱｱｱｱｱｱｱｱｱ」

『抱き着いてるだけだけど』

国「社長に何をやってるんだ！お前、先程敦に仕事を押し付けて逃げたと思えばこんな所に！」

『うるさいです』

国「あ"ぁ！？」

「国木田」


その一声だけで静まり返る部屋。

国木田は姿勢を正して福沢の言葉を待つ。

「ご苦労。書類は私の机に置いておいてくれ。必ず目を通す。…それと」


「そこ」と、一角の引き出しを指差して


「先日頂いた菓子だ。皆に茶請けとして振舞ってくれ。それと彼女は私に任せてくれ」

国「…分かりました。失礼します」


国木田は無駄の無い動作で部屋を後にした。

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「…いつまで引っ付いてる？」

『いつまでも』

「そうか」

『怒んないの？』

「甘えてくれてるのだろう？怒る理由が何処にある？」

『…ふへへ』

「ただ、私はAの顔が見たい故に抱っこをしたいんだが」

『名前で呼んでくれなきゃダメです』

「…A」


福沢の口から出る声は、彼女の心臓にストンと落ちた。


『ふふ、はーい』


腰から手を離し、福沢に抱き締められる。


「甘えん坊は何をお望にかな」

『抱っこしたいって云ったのは福沢さんですよ？…そうだなー』

















『今日はずっと一緒に居て、嫌って位にキスしてください』

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腰に抱き着いてる辺りが甘えてるポイントです……ひい

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