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〜敦 side〜
帰りの電車。
ガタンゴトンと心地好い揺れに身を任せて僕らは座席に座っていた。
僕と鏡花ちゃんでAさんを挟む感じで座ってる。
鏡花ちゃんはAさんに頭を預けてスヤスヤと眠っている。
『…あんまり参考にならなかったでしょ』
「え?」
『私の仕事法』
「そんな事ないです。皆さん、Aさんを信頼してるなって思いました。…大事ですね、信頼。流石先輩だなって」
『ふふ、ありがとう。…褒められるの久しぶりだから嬉しいよ』
へにゃりと笑うAさん。
こんな表情もするんだ_________。
…?少し顔色が悪くないか?
「あの、大丈夫ですか?顔色が…」
『んー?大丈夫だよ?何でもない、よ』
「そ、そうですか?」
『うん』
「そう、ですか」
そして、沈黙。
__________気まずい。
チラリとAさんを見ると、やはり顔色が悪い。
悪いと云うか、赤い…?
あれ、これって。
「あの、ちょっと失礼しますね!?」
『はい!?』
Aさんの額に手をやる。
「熱っ!熱出てるじゃないですか!」
思わず大きな声が出る。
幸い、車両には僕らしか居なかった。
鏡花ちゃんは起きちゃったけど。
『ありゃ、今回は大丈夫だと思ったんだけどなー…。久しぶりに使ったからかな』
「え…?」
『あーっとね、私の異能力は発動条件によって体力の消耗が激しかったりするんだ。…今回は久しぶりに使った、から……っ』
「Aさん!」
鏡「A姉様…!」
そこまで云って力尽きたのか、僕にドサリと倒れ込むAさん。
「は、はやく探偵社に帰らなきゃ…!」
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鏡花ちゃんに『姉様』って呼ばれたい(切実)
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加奈 - キツイ。 (2020年6月11日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - 可愛いな乱歩さん。 (2020年6月11日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
桜餅さん(プロフ) - 夜神さん» ありがとうございます!乱歩さんヒロイン説← (2017年1月23日 22時) (レス) id: 75edde69e3 (このIDを非表示/違反報告)
桜餅さん(プロフ) - ルナさん» な、泣いてくれたのですか…。そう言ってもらえて凄く泣きそうです(;;)ありがとうございます。 (2017年1月23日 22時) (レス) id: 75edde69e3 (このIDを非表示/違反報告)
桜餅さん(プロフ) - ユナさん» やっぱりツンデレっぽいですよね…!?塩対応が何処に行ったのか(小説成り立たない)ありがとうございます、頑張ります! (2017年1月23日 22時) (レス) id: 75edde69e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜餅さん | 作成日時:2017年1月6日 15時