39.閻魔と十王 ページ39
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「Aちゃん、千隼君の好きなタイプとかって知ってたりする？？」
『絵本を読み聞かせしてくれる人が好きだった気がする』
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千隼「マジでお前ぶっ飛ばすぞ」
『千隼の送り迎えの車は別でしょ、なんで乗ってくるの』
千隼「おい、俺今日この車で帰るから早く飛ばせ」
「か、かしこまりました」
お迎えの車に乗っていざ出発!!!って時に乗り込んできた千隼に嫌な顔をしたら襟元を掴まれて壁の方に追い込まれる
やだ、中島(運転手)さん機嫌の悪い千隼と一緒にお屋敷まで帰るのはきついよ、下ろしてよ千隼だけ。
千隼「お前が女子共に適当いったせいで絵本好きアピがダルいんだよ」
『絵本読み聞かせてくれるお手伝いさんのこと好きだったじゃん』
千隼「何年前の話してんだよカス。それとお前今日蒼真と話してたろ」
『西宮君？確かに話したかも。……ちょっと、膝に足乗せてこないでよ』
千隼「男と絡むなつったろ、あいつお前の事狙ってんだぞ。あと4組の女子とも話すな」
『はいはいわかった』
◤閻魔千隼は閻魔Aを束縛している。◢
この行為に好意という甘い感情は存在せず、ただ単に千隼にとって双子の姉で自分の下位互換である無害でいて従順なAという唯一の所有物を管理しているだけに過ぎない
・
千隼はこれまでにAが知らないだけで手と足の指で数えても数え切れない程殺されかけている。
ある時は就寝前の読み聞かせを担当していた侍女に寝込みを襲われ、ある時はすれ違った術師に7日後に死に至る呪いをかけられ、またある時は668m先のビルから頭を狙われることもあった。
家の者も外の者も信じることは許されず、警戒範囲は目の届かないずっと向こう側まで続き一瞬でも気を緩めることが許されない
幼いながらに死と隣り合わせの綱渡り状態で生きてきた天才にとって自分に1番近い遺伝子を持ち、自分の気分を害することは絶対にするなと昔からキツく言い聞かされている姉は都合のいい存在だった
劣等種だという事実を自覚して死なないように、と売らなくてもいい媚びを売りながら生きる惨めな姉
自分よりも弱く万が一反旗を翻したとしてもすぐに仕留める事ができる弱者である姉
唯一隣に置いても害がないと断言できる姉
彼が完全に支配することの出来る存在は彼女だけ
・
閻魔Aという女はつくづく複雑なしがらみに囚われやすい女だった。
・
千隼「俺の言うことは全部聞け」
『いつも聞いてるじゃん』
千隼「面倒臭いからヘコヘコはすんな」
『それは元からしてないね』
千隼「俺はお前を捨てるけどお前から離れることは」
『ないよ、わかってる』
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わっしょい(プロフ) - マジで面白いです。恐らく同郷なので、名前呼びの件めっちゃ共感しました！！！姫島くんが好きです👍 (4月9日 20時) (
レス) @page38 id: ae48603a54 (このIDを非表示/違反報告)
moo(プロフ) - シリアスがシリアルに変化するのが最高に面白いです！ (8月2日 6時) (レス) @page50 id: 8c70df45d4 (このIDを非表示/違反報告)
千春(プロフ) - 夢主との色んなキャラの絡みが見れて嬉しすぎます。ギャグだけじゃなくシリアスも入ってて飽きずに読めます！！更新頑張ってください！ (2022年11月3日 12時) (レス) @page49 id: b4c1430361 (このIDを非表示/違反報告)
零迦 - ギャグかと思えばちょっぴりシリアス味あって好きです…リクなんですけど、ご都合術式「ネガティプ思考になる」で千隼君の事や伏黒甚爾さんの事などで結構シリアスな展開になるのみたいです…！！ (2022年10月28日 21時) (レス) @page49 id: 904e809950 (このIDを非表示/違反報告)
きゃーぽん(プロフ) - いやもうほんとに面白すぎる。甚爾との再会エピも見たいし悠仁とのコンビも見たい。シリアス展開とか来たらもうウハウハです^_^応援してますめちゃめちゃ (2022年10月5日 3時) (レス) @page47 id: 0aee990b2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未遂 | 作成日時：2022年7月28日 0時
