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8話 ページ9

「あまりにも普通にマネージャーしとるから忘れそうになるけど普通なら中々お目にかかる事のないレベルや。」

「はい…?えっと…」

これは…褒めてくれてるのかな?それとも貶されてる?

「白い肌にプラチナブロンドの髪、2重のぱっちりした目、血色のええ唇に加えて細い腰に意外とありそうなm(バシッ」

舐めるような視線を向けてくる烏くんに引き気味に距離を取っていると氷織くんが話している途中の烏くんの頭を思いっきり叩いた。

「あんましジロジロ見るのは失礼やで烏。でも確かに、姫さんはお人形さんみたいにべっぴんさんやなぁ。」

「え、そうかな?私はむしろ氷織くんの方がお人形さんみたいで可愛いと思うけど…。」

「僕?可愛いんは不本意やけど姫さんに言われるのはなんか嬉しいわ〜、ありがとう。」

ふふっと口元を手で隠しながら笑う氷織くんはやっぱり可愛くてついつい頬が緩んでしまう。

「ほい、これはここに置いててええんか?」

「うん、ありがとう。二人とも練習中にごめんね。」

「休憩中やったし全然気にせんでええよ。マネージャーとはいえ姫さんは女の子なんやからこーゆー時は誰か頼らないかんよ?」

「せやで、男ばっかのむさ苦しい寮で姫みたいなかわええ女の子に頼られたら皆喜んで手伝うと思うで。ほな俺達は戻るわ。」

「あはは、そうそうこんな大荷物運ぶ機会あるのも困るけどありがとう。練習頑張ってね!」

練習に戻っていく二人の背中を見送ると運んで来た荷物から買ってきたものを取り出して手際よく片付けてあっという間に1時間が経過した。

「ふぅ、これでしゅーりょっと…!はぁー疲れた!」

ひと休みしたいけどだいぶ買い出しと片付けで練習抜けちゃったし確か今日はどこか試合が入ってたはず…。

「えっと…今日は……わ、潔くん達の棟の試合だし!しかもチームZとチームV?!」

正直マネージャーとは言え私もサッカーファンだ。気になる選手やチームがあるのは当然で、潔くんに蜂楽くん、千切くんに國神くんなどランクこそ下だがあのチームZは私が特に気になるチームだ。

対するチームVも凪をはじめ御影くん、剣城くんの3人のテクニックや個人プレーはもちろん連携も目を見張るものがある。

そんな2チームの試合を見逃すなんて最悪すぎる!!

甚八め、これで見れなかったら呪ってやるー!!!

そんな事を考えながら私は広い施設の階段や廊下を間に合う事を願いながら全力で走った。

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めめ(プロフ) - 楽しく読ませていただいています!誰が喋っているのか吹き出し前に付けていただけるとよりわかりやすくて読みやすいなと感じました。更新楽しみにしています(^^) (2022年11月24日 0時) (レス) @page16 id: 046701b798 (このIDを非表示/違反報告)
翠恋(プロフ) - ころりんさん» 夢主ちゃんは凪の事は苗字呼びだから名前呼びしてないです。だから凪は誠志郎って呼んでほしいっていう意味で言っています (2022年11月21日 0時) (レス) id: d41fc0cc07 (このIDを非表示/違反報告)
ころりん - 4話の名前について話してるくだり、もう名前で呼んでるのに名前で呼んで欲しいってどういうことですか? (2022年11月18日 21時) (レス) @page5 id: d13e34f292 (このIDを非表示/違反報告)
機関車トーリマス - 面白いです!最高です!続き待ってます! (2022年11月8日 5時) (レス) @page14 id: b3f1cd4664 (このIDを非表示/違反報告)
オタなーん - 面白いです! (2022年10月26日 15時) (レス) @page7 id: e0d32b81e6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:翠恋 | 作成日時:2022年10月2日 23時

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