18話 ページ19
「はぁ…だから言っただろ。男は皆狼だって。」
熱っぽい視線で私を見つめる豹馬に思わず頬が紅潮するのを感じて鼓動が早くなる。
「ひょうま…」
「っ………あ゛ーーーー、クソッ…、」
豹馬はぎゅっと私を抱きしめたまま私のひら首元に顔を埋めた。
「可愛すぎんだろっ…」
ぽつりと呟いたあとそっと私を離した
「わりぃ…今これ以上我慢できる気がしねえから早く行ってくれ。」
「あ、うん…、」
顔が赤いのを隠しながら目を逸らす豹馬にドキリとしながら頷いて足早にメンテナンスルームから出て急いで自分の部屋に向かった。
「っ……なに、さっきの……」
へなへなと座り込んで唇に触れるとまださっきの感触が残っていて落ち着きかけたと思っていた心臓がまた騒がしく鳴りだした。
「豹馬が…私を…？いや、まさか……でも……」
混乱した頭で考えても何も分かるわけがなく、私はひとまず布団に入り鼓動がおさまってくれるのを待ちながら目を閉じた
「はぁ…眠い……」
結局あれから眠れなくて気付いたら朝になってた…。今日はチームVのサポートがメインだから良かったけど…
「姫ちゃんおっはよー！！！」
「きゃっ！！蜂楽くん？！」
後ろからガバッと抱きついてきた…というより飛びついてきた蜂楽くんはご機嫌そうにニコニコと笑みをこぼして首元にすりすりと猫のように擦り寄ってきた。
「お、おはよ蜂楽くん。えっと…ひとり？」
「んー？あれ、さっきまで潔といたんだけど〜…置いてきちゃったみたい。」
潔くんといた…ってことは少なくとも近くに豹馬はいないってことか。
蜂楽くんの言葉に密かに安堵しているとそんな私を蜂楽くんが不思議そうにじーっと見つめた。
「えっと…蜂楽くんは今から練習？」
「ん？うん、そだよ〜。姫ちゃんも一緒に行こうよ！」
「へ？！あ、いや、ごめんね！今日はチームVの方に行かなきゃだからっ！！」
「えぇーチームVってことは凪っち達かぁ。昨日はチームZ専属だったのにもう浮気〜？」
「う、浮気って…お仕事です！」
「ふーん、そっか。ちぇ〜、昨日あんま話せなかったから今日は姫ちゃんに構って貰おうと思ってたのになー。」
「あはは、なんかごめんね。また今度自主練付き合うから！」
微笑みながら言うと蜂楽くんは子供のようにぱあっと効果音がつきそうなくらい目を輝かせた。
「それホントのホント？！姫ちゃん言ったからね！もう取り消せないから！よーし、やる気出てきたし練習行ってくる！」
続く (更新停止中)
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めめ(プロフ) - 楽しく読ませていただいています！誰が喋っているのか吹き出し前に付けていただけるとよりわかりやすくて読みやすいなと感じました。更新楽しみにしています(^^) (2022年11月24日 0時) (
レス) @page16 id: 046701b798 (このIDを非表示/違反報告)
翠恋(プロフ) - ころりんさん» 夢主ちゃんは凪の事は苗字呼びだから名前呼びしてないです。だから凪は誠志郎って呼んでほしいっていう意味で言っています (2022年11月21日 0時) (レス) id: d41fc0cc07 (このIDを非表示/違反報告)
ころりん - 4話の名前について話してるくだり、もう名前で呼んでるのに名前で呼んで欲しいってどういうことですか？ (2022年11月18日 21時) (レス) @page5 id: d13e34f292 (このIDを非表示/違反報告)
機関車トーリマス - 面白いです！最高です！続き待ってます！ (2022年11月8日 5時) (レス) @page14 id: b3f1cd4664 (このIDを非表示/違反報告)
オタなーん - 面白いです！ (2022年10月26日 15時) (レス) @page7 id: e0d32b81e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠恋 | 作成日時：2022年10月2日 23時
