エゴイスト達のマネージャーの日常【ブルーロック】

12話 ページ13

「ひょ…豹馬！！」

「っ！…うん。何？」

揉めている2人を止めようと名前を呼ぶとちぎ…豹馬はピクリと反応して動きを止めたかと思えば目を細めながら首を傾げた。

「えっと…その…」

特に言うことを決めていなかった私は何を言おうかと考えながら右耳に髪をかけると豹馬が一瞬目を見開いた後近づいて来て私の両肩をがしっと掴んだ

「？」

「A、もしかしてブルーロックの中で誰かと付き合ってたりする？」

「付き合ってないけど…なんで？」

「……っ。」

なんで急に怖い顔で私の事を見てるんだろう？私もしかして豹馬を怒らせるようなことしちゃったのかな？でも今特に怒らせるようなことした覚えはないんだけどな…。

「おい千切落ち着け。そんな怖い顔してるとAが怖がるぞ。」

「あ…悪いつい…」

なんだろう…2人して私をじっと見つめて…。

「何かついてる？」

「いやー、えっと…月姫。」

「？」

國神くんは気まずそうに頭を掻きながら何かを考えているのか目線を斜め上の方へ向けた

「最近誰かと2人きりになる様な事あったか？」

「え？2人きり？」

何でそんなことを聞くんだろう？誰かと2人きりになる事なんて最近は忙しくしているから中々ないと思うけど…

「あ…そういえば昨日蜂楽くんとモニタールームで夜試合の映像見てたらたまたま会ったよ。」

「！…そうか。」

「蜂楽か…なんとなく納得だな。」

「えっと…？蜂楽くんがどうかした？」

2人がふむ…と考え込んでいるのに対して全く話の流れが分からず一人取り残されてぽかんとしていると豹馬がムッとした表情で首すじをゴシゴシとタオルで擦りはじめた

「え、ちょ…な、何？！」

「…ムカつく。」

「おい千切、気持ちは分かるけどやめろっ！(汗)」

「大体、Aは警戒心なさすぎ。男は皆狼って言うだろ。例外はない。いいな？」

「はあ…。気をつけます。」

私ってそんなに警戒心無さそうに見えるんだろうか。昨日おんなじ事蜂楽くんにも言われたなぁ…と考えているとジャージのポケットに入れていたスマホが震えたので通知の画面を開くと甚八から1文だけ、

絵心今すぐ来い。

「はぁ…豹馬、國神くん。ごめんけど絵心さんに呼ばれたから行ってくるね。タオルはこっちに、スポドリはこっちの棚と冷蔵庫の中にも作ってあるから他のみんなに教えてあげて。」

「おう、分かった。」

「行ってらっしゃい。あと…今日の夜、メンテナンスルームで待ってるから。」

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