【BTS】性別不詳のソロアイドル (ページ44)

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その後もみんなから…特にグギヒョンとホソギヒョンには指をさして笑われたため、とても恥ずかしい思いをしながらお肉を食べた。
私はこの事を「ジニヒョッパ事件」と呼ぶことにした。呼ばないけど。

『……にしてもA、よく食べるね？』

不意にテヒョンイヒョンが話しかける。若干笑顔が引きつっているようにも見えるな。

『…そうですか？』

テーブルを見ると、空いたご飯のお茶碗が2つ。勿論大盛り。お肉は流石に数えてないから、覚えてないけど。
…ご飯、もう1杯頼もうと思ってたんだけどな。

『…下手したらジョングギとタメ張れるな。』
『いや、もっとかも…？ジョングギまだ1杯だし。』
『そんな細い体のどこに入ってんの…。』
『細…？どこ見て言ってるんですか。これでも結構鍛えてるんですよ。』

ちょっとドヤ顔してそう言うと、全員が訝しげな顔をする。少しくらい信用してくれても…。

『腹筋とか結構綺麗についてるんですよ。』
『どれどれ。』
『…っえ、わあ？！』

隣にいたユンギヒョンが唐突に私の服を捲ったため、一瞬思考がフリーズしてしまった。すぐに再起動して服をバッと下ろす。

な、何考えてんだこの人…！って、男って思ってるんだっけ…「ヒョン」だもんな…。

『……まだちょっと、未熟なので…完璧になったらお披露目します。』
『…ああ、なるほどな。女みたいな反応するからビビった。』
『いや、急に捲られたら誰でも驚きますよ。ユンギヒョンのピョンテ〜。』
『人聞き悪いな。でもそれは悪かった。』

上手く流せたかな。いや、流してくれ。と思っていたら、テヒョンイヒョンが『いひひ、ユンギヒョンのピョンテ〜！』と乗ってくれた。かわいい。

『…テヒョンアお前、覚えとけよ。』
『あっやべ』
『アッヒャッヒャ！！テヒョンイ！ピョンテユンギだから何されるか分かんないよ〜！！』
『ジニヒョン。』
『あっ』

そんなやり取りをけたけた笑って見届けていると、ユンギヒョンからの視線を感じた。

『お前もお仕置きするか？』
『んふ、お仕置きっておじさんみたいですね。』
『うるせえよ。』
「ひてて、あぱよぉ、ゆんぃひょん(痛いです、ユンギヒョン)」
『謝罪は？』
「みあねひょぉ〜(すみませぇ〜ん)」
『……』
「ひててて、いひゃい！いひゃいぇふ！！ごぇんあひゃい！！」

ユンギヒョンは「ふん、」と手を離した。頬がヒリヒリする。
『酷い。悲しいです。』と言えば、『知るか』と返ってきた。えーん。