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堂々と飯誘うマネージャーが居るかよ。と思ったけど、どうやらセジンさんと二人で、という話ではないようだ。
『帰国する、聞きました。MWと皆さん、仲良し。帰る前に、みんなで、ご飯に行きましょう。』
「…ヤヨイ姉ちゃん…」
そっか、私の…私達のことを考えて…勉強が嫌いだって、高卒で働いてた姉ちゃんが…。
「…姉ちゃん、これが母性かな。泣けてきた。」
「なんで年下が母性感じてんのよ。普通に感動しなさい。」
その一言で涙は引っ込んだ。
セジンさんに目を向けると、彼はとってもいい笑顔だった。
「ごはん、行きましょー。おみせ、探します。」
『い、良いんですか？そんな、お時間頂いてしまって…』
『ヤー、良いも何も、僕達だって行きたいよ！MWと食事！』
『！ジニオッパ…ほんとに？』
『勿論。僕はまだまだ話し足りないよ。』
そう言ってジニオッパは綺麗な顔に愛らしい笑顔を浮かべる。
嬉しい。本当に、友達みたいだ。
『セジニヒョン！！肉がいいです！！』
『ジョングギ…食いすぎるなよ？』
『やったぁ！！！』
グギヒョンはいきなりそう叫び出すと、立ち上がって私の元へやってくる。どうしたどうした。
『MW、お肉好き？』
『好きです。根菜以外はなんでも食べます。』
『根菜嫌いなのか、意外だな。』
『前にも言われました。そんな意外ですか？』
『人参とか好きそう！』
『人参は敵です。』
『アッヒャッヒャ！！』
なんだかワラワラと人が集まってくる。みんな食べるの好きなんだろうな。私も好きだから今から楽しみだ。
ふとヤヨイ姉ちゃんの方を見ると、とても優しい目で私たちを見ていた。本当に良い従姉で、良いマネージャーだ。
「…ありがと、ヤヨイ姉ちゃん。大好き。」
「んふふ、私も！」
「あー！ぼくも、むぅ大好きですよぉ！」
「ぼくもー！」
「…ぷっ、あははっ！自分も、みんなが大好きです！」
久々に…というか、数年ぶりに声を出して笑った。今までがつまらなかった訳でもないけど、こんなに楽しいのは久しぶり…いや、初めてかもしれない。
ここに居る皆と出会えたことに、感謝しなきゃな。
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作者名：りいた | 作成日時：2021年9月15日 12時
