【BTS】性別不詳のソロアイドル (ページ18)

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ヤヨイ姉ちゃんが部屋中の掃除を済ませ、ご飯を作ってくれる間
私はTwitterを見ていた。

「…そういえば自撮り、なんか反応あるかな。」

ポチポチと画面を操作して、自身のツイートを見返す。

「…うわっ。ヤヨ」
「あ、A！！Twitter見た？！アンタの！！」
「あっ、うん、見た。」
「15万いいねって何？！何したのあんた？！買収？！」
「お、落ち着いて。そんな金ないよ。」

強く揺さぶられて脳みそが揺れる感覚がする。気持ち悪い…。
もう一度Twitterの画面を見ると、「15万いいね8万RT」という…意味わからん数字が並んでいた。もうやめて欲しい。今日だけでこれはキャパオーバーだ。

「何がいいねだよこんなん…良かないよ…」
「ま、まあまあ。それだけMWに興味を持ってるのよ。」

「頑張りがいあるじゃない」とヤヨイ姉ちゃんは私の頭を優しく撫でる。まるでお母さんだ。

「せっかくだしファンのツイートとか見たら？ちょっと見たけどみんな嬉しそうよ。」
「ほんと？」

そう言われて「MW」でエゴサをしてみる。人生初のエゴサだ。トレンドの件は除いて。

《MW様やっぱり御尊顔が綺麗すぎる；；推しててよかった；；》
《MW様初自撮りありがとうございます。10枚保存した。一生拝む。》

と、ツイートはMW's(ムース)…私のファンでほとんど埋まっていた。

確かに嬉しそう…というか、すごいオタク感満載で笑ってしまう。なんだMW様って。
でも、こんなに好いてもらえるのはシンプルに嬉しい。

少しずつ読みながらスクロールしていると、1人のファンのツイートが目に入った。

《MW様、急に人気が出て遠くなっちゃった感じがする…自撮り載せたのも初めてだし、最近リプ返も無いし…ちょっと寂しい…》

…ああ、そうか。初期のファンからしたら、有名になるほど遠くに感じてしまうんだ。
確かに忙しくてリプ返も出来なかったしな…。

「…」

《自分はどこにも行きません。いつもMW'sのそばに居ます。リプ返、忙しくて出来なくてごめんなさい。MWを応援してくれて、自分に愛をくれてありがとう。》

「これで送信…ツイートもしとくか。」

《リプ返最近出来てなくてごめん。忙しくて返せてないけど、時間が出来たら少しずつ返していくね。あと、いつも自分を応援してくれてありがとう。愛してます、MW's。》

「ご飯できたわよ〜！」
「あ、うん！」

とりあえずツイートしてスマホを置いて、ご飯を食べることにした。