類先輩が彼氏になりました!

練習に参加してみちゃった!!! ページ15

今はフェニランのステージで練習風景をカメラ片手に見ています。
司先輩は相変わらずすごく飛ぶし、寧々ちゃんは歌ものすごく上手だし、えむちゃんは見ているだけでもう天使。

そして、類先輩は司先輩に演出を伝えている。

「こんな演出思いつくなんてすごいし、それに応える司先輩もすごいなぁ。とりあえず類先輩がかっこいい。なんですかその衣装。コート? コートですか? 捲ってもいいんですかね」

「ブツブツなに気持ち悪い事言ってるの」

寧々ちゃんが衣装で私の隣に座った可愛い。

「頭撫でてもいい?」

「ダメ」

悲しい。たまには照れてもいいんだよ寧々ちゃん。

「類先輩の服ってめっちゃかっこよくない? やばない?? え? 捲りたい」

「類に嫌われてもいいならやってきたら?」

「そうか。捲ると私は死んでしまうということだね。なら、私が最後を悟った時に捲りに行こう」

「なんの話?」

類先輩に嫌われる＝死ぬ

だからね。うん。

「それにしても……。司先輩大丈夫なのかな? 後ろに雷とか落ちてたし……」

「大丈夫なように設定してあるんじゃない?」

「なら……いいんだけど……」

類先輩が考えた演出だし大丈夫だとは思うけど、見ているこっちは少しハラハラしちゃうなぁ。
確かにすごく面白そうだけど。面白そうだけど!!!!
というか……

「私も類先輩に飛ばされたいし燃やされたい」

「頭大丈夫?」

「もうダメかもしれない。これは類先輩に抱きつかなければならない」

「真顔で言うことじゃないでしょ」

寧々ちゃんツッコミが心地よくなってきている自分がいる。
やばいこれは!!!!

「寧々ちゃんにきゅんとしてしまう!!!!!」

「気持ち悪い」

泣きたい。

あ、司先輩が地上に生還した。

「類!!! 俺をどこまで飛ばす気だぁぁ!!!」

「ふふっ。よく飛んだね。さすが未来のスターだよ。それじゃ次はこの火薬を使って……」

「それを使って何をする気だぁぁぁあああ!!!」

ああぁぁぁああああ!!!!
私も飛ばされたいいいいいいいい!!!!!

「寧々ちゃん」

「なに、いきなり立ち上がってどうしたの?」

「私………、類先輩に飛ばされてくる!!!!」

私は一直線に類先輩の所へと走りました。

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