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「おか、さん。」
今日もアルコールの匂いが充満するその部屋は、
あまり得意なものではなかった
いつもは机に項垂れているのに、
今日は窓辺で雨の降る外を眺めていた
「わたし、ボーダーに入るの。」
「･･････。」
「基地で一人暮らしを始めるんけど、」
「＿＿＿＿＿＿＿＿＿。」
「え？」
わたしの話を遮り、
ボソボソとつぶやくお母さんの声は聞き取れなかった
でも、こちらを向いた顔は言葉より鮮明だった
「あなたもわたしのことを裏切るのね。」
「おか、さん？」
「わたしのこと恨んでるんでしょ？
こんな母親に生まれてあなたもさぞかし嫌だったでしょうね。」
ふらり
ウイスキーの瓶を右手におぼつかない足取りでこちらに歩み寄るお母さんの目は異常だった
こわい
母親に対する恐怖を覚えたのはこれが初めてだった
「あんたなんか産まなきゃよかった。」
「なに、するの、？」
大きな音と薄れゆく記憶
最後に見たお母さんは泣きながらなにかを呟いていた
「ごめんね。」
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ぱいなぽー(プロフ) - めちゃくちゃ作者さんの読みやすくて面白いので全シリーズ読んでしまいました！！！！この作品の最後のなんてねっていう部分も考察をしてしまいました！！これからも楽しみにしてます！！素晴らしい作品をありがとうございました！！ (2021年3月6日 3時) (
レス) id: 9956b38531 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名もなきもの
| 作成日時：2021年3月3日 8時
