【歌い手】男装海賊少女は赤を望む

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『っ、あ"あ"っ！！！』




Aの声が聞こえた




坂田「A！？」




どうやら火がブーツを溶かしたらしく、火が肌に当たったようだ




服もだんだん焦げていく




平助「余所見！！」




坂田「っ！！」




平助の蹴りを手で防ぐ




平助「へっよくその体で防いだな！！」




そのときだった




『お前ら……！！』




？「お待たせ」




？「ちょ、大丈夫！？」




知っている声




うらた「センラ！！灯油さん！！」




ちらりと見れば、Aは十字架から下ろされてセンラにもたれかかっていた




灯油さんが自分のジャケットをAに着せる




うらた「Aが無事なら関係ねぇ！！終わらせる！！」




その言葉通り、うらさんは正興さんを倒した




俺は……




平助「師匠！！」




平助が正興さんのところに行ったので終わる




ガクッと力が抜けて倒れるところだったのを灯油さんに抱き止められた




灯油「お疲れ様です」




坂田「……はい」




平助「……坂田、お前……このままでいいと思ってんのか？」




唸るような平助の声に、俺は顔を向けた




平助は正興さんを他のやつに任せ、俺を睨み付けていた




真っ黒な瞳で、ジッと




やめろ




平助「“友人”を殺した人殺しが！！死なないなんておかしいだろ！！」




嫌だ




センラ「友人を、」




待って




うらた「殺した……？」




お願い




坂田「やめろぉぉぉぉぉぉ！！！！！」

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