【歌い手】男装海賊少女は赤を望む

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町の人は歩いているだけで親しげに話しかけてくれる




この国は円形に作られていて中央に市民の交流場として広場があるらしい




武道国家で、ある武道場の師範が実権を握っているのだとか




うーん……今これを見ているみんなのイメージだと、和8割、洋2割みたいな国かな？




96はタピオカをゲット




しばらく歩いていると、でっかい建物が見えた




96「えーっと……“坂原武道場”だって！入ってみる？」




『え、ここに？』




96「ちょっと見てみたいかも」




そらる「あー俺も見てみたいな。楽しそう。坂田は？」




坂田「んぇ……あ、ええんやないですか？」




まただ




今日の坂田はずっとおかしい




……あとで聞いてみよう




『んじゃ、とにかく入るか』




俺たちは武道場にお邪魔することにした




ｶﾞﾗｯ




『すみませーん』




扉を開けて声をかけた




？「はーい！！あ、旅の方ですか？どうかされました？」




出てきたのは若い男だった




16、17くらいだろうか



『看板見て気になったもので……見学させてもらってもいいですかね？』




？「はい！もちろんです。あ、私はこの道場の師範見習いの坂下 平助ｻｶｼﾀ ﾍｲｽｹと申します。中をご案内しますね」




そらる「ありがとうございます」




俺たちは靴を脱いで上がった




一階が稽古場で、二階が休憩室になっているらしい




休憩室と言っても荷物を置いたりするだけらしいが




俺たちは一階の稽古場に案内された




平助「師匠。旅の方が見学したいそうです」




平助に声をかけられた老人はこちらを向いてにこにこと笑った




……あれ、あの人いくつだ？




白髪、白髭……なのに筋肉ムキムキ小麦色なんですけど！？




師匠？「おおそうか。初めまして。私はこの武道場の師範をしている坂秦 正興ｻｶﾊﾀ ﾏｻｵｷと申します。旅の方、ゆっくりして行きなされ。それとも参加しますかな？」




そらる「……どうする？」




『……俺はいいや、あの人怖い(((』




96「ワシは……体力的に無理かも」




坂田「……俺もいい、かな」




そらる「……じゃあ、見学だけにします」




正興「……分かりました。では、ごゆっくり」

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