【歌い手】男装海賊少女は拉致られました

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『……誰もいない』




町に到着したものの、人っ子一人見当たらない




やっと見つけたとしてもすぐに家の中に逃げられた




町はボロボロ




そんな完璧に破壊されたみたいな訳じゃなくて、壁が剥がれてたりとか窓が割れてるとか




うらた「こりゃあ話聞くにも聞けねーな」




志麻「……誰だ」




ﾁｬｷｯ




急に志麻が声を発した




そして両側の腰に装備している銃に手をかけた




センラ「志麻君？」




志麻が見ている方には……




少年「……あんたら何者？」




一人の少年がいた




少年は建物の影に隠れて少しだけ顔を出して聞いてきた




『俺らは……』




ここで海賊だって言っていいものか……




いやでもここはあえて違うことをいっt まふ「僕らは海賊だよ」




おい！




なんで言っちゃうんだよ！！




少年「海……賊？海賊がなんでこの町に？」




センラ「ちょっとこの町が山賊に困ってるって聞いてな。退治したろ思てきたんよ」




少年「本当に！？本当に退治してくれるの！？」




『……うん。するよ。約束する。だからさ、ちょっと現状を教えてくれない？』




少年「うん！ついてきて！家に行こ！」




少年を先頭に歩き始めたとさ




少年の家につくと、外で待っているように言われた




少年「お父さん！お母さん！お客さんだよ！」




少年母「お客さん？」




少年「そう！海賊のお客さん！」




少年父「！海賊だって！？何でつれてきた！」




……ああそうか




そりゃあ否定されるよな……




少年「ぅ……あのね、この人たち、あの山賊たちを退治するために来たんだって！」




少年母「え……本当に？」




少年「うん！本当だよ！でね、げんじょーを知りたいんだって」




少年父「……入れてみなさい」




あ、許可が出たっぽいね




『行くよ』

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