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JK「いらないって！」
私が差し出した封筒を目もくれずに手で跳ねのける。
散らばった1万円札。ざっと数えて15枚弱。
私はこのお金を稼ぐために体調まで崩したのにね。馬鹿らしい。
頭のどこかでは自分が100%悪いって気づいてたのに、バカみたいにジョングクさんを傷つける言葉ばかりが口から飛び出す。
『…ジョングクさんにとっては見る価値もないたったの15万かもしれませんが、私にとっては体調を崩してまで稼いだ大金です！』
JK「だれもそんなこと言ってないでしょ？
体調を崩したのだってあんたが人を頼らないからじゃん。周りを見れば助けてくれようとした人達だって沢山いたんじゃないの？」
ユンギさんの顔がぱっと思い浮かんだ。
でも、売り言葉に買い言葉で自分の勢いを抑えることが出来ない。
『そんなことその時は考えられなかったんです！
ジョングクさんだって私に今年中に金返せって言ったじゃないですか！？』
ふとジョングクさんを見ると傷ついた顔をする。
やってしまった、と思った。前にジョングクさんは私に申し訳なさそうな顔をして謝ってくれた。
それに私も自分のせいだって言ったのに。
『とにかく！もう迷惑はかけられないんです。
いらないお金かもしれませんが落ちているお金はもらってください。』
もうめちゃくちゃで自分の言っていることの意味も分からなくなった。
JK「俺は…そんなに頼りない？迷惑はかけちゃいけない他人みたいな存在？」
涙目のジョングクさんにそう聞かれる。
『…そうですね。所詮娘でも妹でも無い他人です。』
そんなことないって答えなきゃいけなかったのに。つくづく自分のバカさに腹が立つ。
だいたいこれだけ迷惑をかけておいて他人とか失礼すぎる。恩を仇で返すとはまさにこの事だろう。
JK「…そう。じゃあ、勝手にしなよ。出ていけばいいじゃん。俺はもう知らないから。」
そう言って重いボストンバッグを片手で持ち上げ私の方投げてくるジョングクさん。
『キャッ』
ボストンバックが足にあたってバランスを崩して転んだ。
でもいつもみたいに支えてくれて、危なっかしいって笑ってくれるジョングクさんはいなかった。
自分から手を離したのにそんなことを期待する私はとんだバカ者だ。
JK「何モタモタしてるの？勝手に出てけば？」
ジョングクさんの冷たすぎる目を見て私もやっぱりムキになって
『今すぐ出ていきますよ！』
なんて勢いづいて玄関を飛び出してしまった。
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Blue(プロフ) - 桜桃さん» 了解です！完結したら書かせていただきます。ブラックジミン、良いですよね笑 (2022年11月28日 19時) (
レス) id: b9849a8568 (このIDを非表示/違反報告)
桜桃(プロフ) - Blueさん» わぁ〜私の作品も読んで頂けてるなんて光栄です。リクエスト的な物ですが、私、Blueさんの描く ブラックジミンに診察される シチュエーション大好きなんです。無理をして体調崩して ジミンに診察されてるパターンがまた、みたいです。 (2022年11月27日 23時) (レス) @page50 id: 905d7f2212 (このIDを非表示/違反報告)
Blue(プロフ) - 桜桃さん» わざわざコメントありがとうございます！私も桜桃さんの作品が大好きでよく読ませて頂いてます。本当にコメント嬉しかったです。このお話を読んでくださりありがとうございました！ (2022年11月27日 21時) (レス) id: b9849a8568 (このIDを非表示/違反報告)
桜桃(プロフ) - お話が面白すぎて…こんなに更新頻度が早いのに…待ちきれなくて、何度も読み返しちゃってます。これからも、楽しみにしています (2022年11月27日 14時) (レス) id: 905d7f2212 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Blue | 作成日時：2022年11月4日 19時
