恋トモ。 (ページ21)

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「じゃあ今度あやか先輩のクラス遊びに行きますね。

小笠原先輩目当てで♪」

「ちょっとA、あたしの話聞いてる？」

「聞いてますよ～」

あやか先輩はなんだかんだ心配そうな顔で見てたけど、あたしは気にしちゃいなかった。

別にナルシストでも女好きでもカッコイイものはカッコイイんだから、いいんだもん。

憧れの人と直接話せた感動ったらないよ。

さっきから心拍数上がりまくりですから。

「なーにしてんの？」

すると横からさわやかな声がして。

ハッとして振り返ると、そこには眩しいくらいのオーラを放ったカフェ制服姿の小笠原先輩が…。

…さっそく着替えてる！

ステキ…♡

「あ、シフォンケーキ来たよ」

「お待たせ、これ紅茶のシフォンケーキな。

ミント抜きってどっち？」

「はいっ！あたしです！！」

「オッケー」

小笠原先輩は左手に二枚持った皿をそっと一枚ずつテーブルに置いた。

そのしぐさがとてもスマートで、あたしは見惚れてしまう。

もう、さっきの乱暴な拓弥とは全然違うなぁ…

カフェ店員たるものこうでなくっちゃ。

…なんて思ってたらその隣のテーブルに同じくケーキを運んでくる拓弥の姿が…

「お待たせしました。

こちらセットの紅茶のシフォンケーキになります」

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