愛病 百十七話 ページ17
ツバサside
｢.......またか｣
少し見慣れてきた天井
それを見て私は思わず苦笑いをこぼした
最近、よく入院してるなぁ、なんて
笑い事じゃないか
ムクリと起き上がり、布団から出てベッドに腰掛ける
...あれからどうなったんだろう
結界の中に避雷針で呼ばれて
そこには火影様や大蛇丸、初代火影と二代目火影がいて...
それで....
...あれ？私、どうして病院で寝てるの？
｢いっ?!｣
思い返そうとすると急にズキズキと痛み出す頭
な...なに..これ.....
遂に耐えきれなくなって、バタリと地面へと倒れ込む
｢...ツバサさん?!うちはツバサさん?!聞こえますか、しっかりしてください！｣
偶然、廊下を通り掛かったのだろう
医療忍者が病室へ入って来て、私に必死に問いかける
その後、落ち着きを取り戻した私はゆっくりと布団の中へ戻り、病院の先生の話を聞いた
私を病院に運んだカカシ先生曰く、急にぶっ倒れたらしい
慣れない幻術を使い過ぎたせいだと言う
他には特に支障が出てないから、２、３日くらいで退院出来るらしいが暫く安静にとのこと
｢そうですか....火影様は......｣
その後、カカシ先生が現状報告も兼ね見舞いにやって来た
そこで火影様が亡くなられたという報告を受けた
｢近くにいたのに...私、守られてばっかで何も出来なかった...｣
｢...ツバサ｣
役に立てなかったどころか
火影様の指示を守らず、身勝手な行為をした挙句
何も覚えていないなんて
最低だ、私
先生やみんなは、私のせいじゃないって言ってくれたけど
とてもそうは思えなかった
私のせいかもしれない
私がいなきゃ、火影様は死なずに済んだかもしれない
そうだ、その通りだよ
全部、私のせいじゃない
私が弱いから
私が弱いせいで、火影様は
『弱い奴に興味はない』
あの日、イタチ兄さんに言われた言葉が、ふと蘇る
......もう寝よう
私は頭まで布団を被り、ゆっくりと目を閉じだ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 448人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
狗犬(プロフ) - あやさん» 有難うございます。そう言ってもらえて嬉しいです、今学業に力を入れている為更新が厳しい状況となっていますが、落ち着いたら頑張って更新致しますので宜しくお願いします！ (10月2日 21時) (
レス) id: c4cd770524 (このIDを非表示/違反報告)
あや - 是非とも続き読みたいです！ (10月2日 20時) (レス) id: f6af94ada0 (このIDを非表示/違反報告)
狗犬(プロフ) - りなーるさん» コメント有難うございます！いま、ネタを収集している最中ですので、暫くお待ちください。 (2023年4月2日 23時) (レス) id: c4cd770524 (このIDを非表示/違反報告)
りなーる(プロフ) - 更新めちゃくちゃ楽しみにしてます！！ (2023年4月2日 20時) (レス) @page45 id: fcaf0d8ff7 (このIDを非表示/違反報告)
狗犬(プロフ) - ミミさん» コメント有難うございます！中々、更新出来ずじまいで、すみません。更新頑張りますので、これからもよろしくお願いします！ (2022年2月18日 9時) (レス) id: 53877cb946 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：狗犬 | 作成日時：2021年4月23日 21時
