47.予感 ページ47
・
現在、マジフトは苦戦している。
当たり前だ。こっちは初心者ばかりなんだからな。しかも、リドル寮長のユニーク魔法でこっちの半数以上が戦闘不能となってしまった。
しかし、相手もアズール先輩とジェイド先輩というハンデがあるからまだマシだ。彼らは飛べない。
「……最後は君だよ。A・レイラ」
リドル寮長が微笑んで俺の前に飛んで来た。
えっ、いつの間にか俺だけになってるんですけど!?
嘘でしょ。もう皆戦闘不能ってこと!?
そのチート魔法はズルすぎる!!と叫びたくなったが、そんな妄言は今更彼らに通じない。
どうしよう。何をすればいいんだ。
「
瞬間、約コンマ一秒の間に防御魔法、そして首輪が付かないように首全体に水魔法をかける。
残念ながら、あの「なんでもない日」で散々俺はリドル寮長のユニーク魔法を見た。
角度、魔力、速度、全てを目にして記憶した。
そのおかげか、対策方法は考える事が出来る。どうすればその角度を防げるか。何秒であれば魔法の速度に抗えるか。
ディスクを相手の陣地に、と思ったが圧倒的不利な状況に気付く。
相手チームの飛べる人間、四人に囲まれてしまった。
……これは、不味い。
しかし、一応逃げた方がいい。自分の所にディスクがあるのだから。
飛行術で空高く飛ぶ。
段々気圧が低くなるが構わない。視界が見えにくい場所の方が狙われない。
安心した束の間、先輩達は予想通り追ってくる。
彼らが上ってきた隙に急落下。
逆らう風。吹き飛ばされそうになるものの箒に全体重をかけて掴まる。
ここの隙でディスクを相手の陣地のゴールに入れたら、なんて思っていた。
しかし、今更になって気付いた。
ここは山。
つまり、
『いっっ!!』
少し出ている小枝や実っている実、葉が俺の視界を遮りみぞうちを打つように体当たりしてしまった。
痛いし、見えないし、最悪。
しかし、今更急ブレーキをする技術も持ち合わせてはいない。
でも、せざるを得ない。このまま飛んだままだと俺の体は耐えられない。傷を負うだけ。勢い付けすぎたせいで箒も軽く暴走している。
急ブレーキをする。
しかし、予想通りか、慣れていない体でそんな事をしても無駄。
箒は上手く扱えないし、わざと皆の視界を遮るような場所だから周りも俺の状況に気づかない。
「大丈夫か」
・
727人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
どぽぽ2(プロフ) - びっぐとまとさん» 喜んでいただいて本当に本当に嬉しいです(T ^ T)ツイステ沼深くてついつい書いちゃいますがそのようなお言葉を頂けて尚更執筆意欲が上がります(´`*)今後ともよろしくお願いします! (2020年8月21日 3時) (レス) id: 7f61df18d8 (このIDを非表示/違反報告)
びっぐとまと(プロフ) - ああ〜〜!!!どぽぽさんの男主は本当に外れなくて好きです!!!ツイステ書きはじめた時しんどすぎて叫びました…好きです… (2020年8月20日 23時) (レス) id: 5f452c992d (このIDを非表示/違反報告)
どぽぽ2(プロフ) - 羅ヰ太郎さん» 自分でも男主くんのキャラを結構好んでいたので嬉しいです(*^^*)私もそんな読者様が大好き((殴こちらこそ、これからもよろしくお願いします!! (2020年8月8日 22時) (レス) id: 7f61df18d8 (このIDを非表示/違反報告)
羅ヰ太郎(プロフ) - うわぁどっちゃくそ好きです!男主くんいいキャラしとりますやん!大好き()、めっちゃ応援してます!頑張って下さい! (2020年8月8日 22時) (レス) id: ca5d2ee34d (このIDを非表示/違反報告)
どぽぽ2(プロフ) - マチさん» 初コメありがとうございます(*^^*)めっっっっっちゃ嬉しいです!!これからもよろしくお願いします(´`*) (2020年7月31日 5時) (レス) id: 7f61df18d8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ