46.後悔噬臍 ページ46
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「お前達もちょうど7人だし、運動着も着ているし箒も持ってるしちょうどいいんだゾ!」
うん。薄々そんな事言いそうな気もしていたけど、本気で言うとは思っていなかった。今すぐこの口を止めてやらないと。
一応この人達は先輩。おまけに寮長や副寮長が半分以上を占めている。偉そうな態度をとってはいけない。
『あ、すみません!先輩達はやはり実力のある魔法士ですし特訓させてもらいたいなぁという気持ちも山々ですが、忙しいですよね!じゃあ、皆帰ろっか!自然は大切にしないとね!』
さっきのアズール先輩と同等なレベルで早口になりながらも話す。
もうここは大人しく退散しよう。何もしない方が一番いいんだ。
「でも、先輩から教えて貰えば更に実力がつくかもな。本番の大会前の模擬試合みたいになるし」
「確かに。経験者の人から教えて貰った方が良いよね」
待って、皆待って。
それはマジフトが上手なジャックくんとエペルくんだからこそ言えるセリフ。
でも、俺は本当にマジフトに至っては初心者。試合をテレビで観戦したくらいのレベルだ。
「僕はAと同じく反対だ!!!」
セベクくん、初めて君を見直したよ。
一番言わなそうな君が俺と同意見だなんて耳がおかしくなったかと思った。
すると、セベクくんは腕を組みドヤ顔で語った。
「模擬試合等必要ない。何せ、我らディアソムニア寮には若様がおられるからな!!第一、優勝していない寮の先輩に頼っても無意味だろう」
このお馬鹿。
若様をお前が凄く尊敬しているのは分かった。でもそのセリフは先輩達にとってはただの挑発にしか聴こえない。
今すぐ訂正案を探そう。
しかし、時既に遅し。
先輩達の顔を恐る恐る見ると、全員冷酷な表情。
「へぇ、俺達も随分なめられたものだな」
「分かった。じゃあ実力の差というものをとくと見るが良いよ。一年と二年でマジフトの試合を行おう」
……終わった。
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どぽぽ2(プロフ) - びっぐとまとさん» 喜んでいただいて本当に本当に嬉しいです(T ^ T)ツイステ沼深くてついつい書いちゃいますがそのようなお言葉を頂けて尚更執筆意欲が上がります(´`*)今後ともよろしくお願いします! (2020年8月21日 3時) (レス) id: 7f61df18d8 (このIDを非表示/違反報告)
びっぐとまと(プロフ) - ああ〜〜!!!どぽぽさんの男主は本当に外れなくて好きです!!!ツイステ書きはじめた時しんどすぎて叫びました…好きです… (2020年8月20日 23時) (レス) id: 5f452c992d (このIDを非表示/違反報告)
どぽぽ2(プロフ) - 羅ヰ太郎さん» 自分でも男主くんのキャラを結構好んでいたので嬉しいです(*^^*)私もそんな読者様が大好き((殴こちらこそ、これからもよろしくお願いします!! (2020年8月8日 22時) (レス) id: 7f61df18d8 (このIDを非表示/違反報告)
羅ヰ太郎(プロフ) - うわぁどっちゃくそ好きです!男主くんいいキャラしとりますやん!大好き()、めっちゃ応援してます!頑張って下さい! (2020年8月8日 22時) (レス) id: ca5d2ee34d (このIDを非表示/違反報告)
どぽぽ2(プロフ) - マチさん» 初コメありがとうございます(*^^*)めっっっっっちゃ嬉しいです!!これからもよろしくお願いします(´`*) (2020年7月31日 5時) (レス) id: 7f61df18d8 (このIDを非表示/違反報告)
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