【ツイステ】攻略できないキミのこと【男主】

43.親友 ページ43

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「どんだけひねくれてるんだよ」「自己否定めんど」と幻滅されてしまったかもしれない。




汗が頬を伝う。

しくじった。
流石のデュースにも違和感を気付くだろう。









「当たり前じゃないか？」

『へ、』









けろりとした表情で首を傾げたデュースに対して、思わずあっけらかんと情けない声が出た。









「初めてしたのに何でも完璧に出来たら逆に怖くないか？」

『え、まぁ、確かに……』

「Aのとこの寮長は出来るかもしれないな」









「マジカルホイールも茨道でも走れそうだ」と嬉々とした表情で語るデュース。




……それだけ？


えっ、俺あんなに焦ったのに！？
たったのこの二、三言で終わることなのか？





俺が立ち尽くしている一方、デュースは熱くマジカルホイールについて語り始めた。




……馬鹿みたい、俺。


デュースは馬鹿だ。馬鹿だからこうして今も一緒に気を許して話しているんじゃないか。


そもそも、自分より弱い小動物(馬鹿だと見下している)奴といた方が楽だとか言ってたのは俺なのに、ちゃんと近くの事に気づいていなかった。








馬鹿。


それは一見、見下しているように捉えられる。
否、本当に見下しているだけかもしれない。









『ぷっ、本当、デュースは馬鹿だなぁ』

「えっ、何がなんだ！？」









でも、馬鹿と本音を言い合えるほど、遠慮の無い間柄でその人に気を許して信頼している仲だとも言えると思う。



まあ、これは俺の持論なんだけど。

こういうのをきっと親友と呼べるんだろうな。









「あ、じゃあ、先輩達に聞いてマジフトをしよう！！」

『え、』









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