20.闇堕ち ページ20
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『……あ、れ?』
痛みは感じなかった。
五体満足。うん、生きてる。
同じように隣のエースくん達も無事。一体なんで、と不思議に思ったが、それはトレイ先輩のユニーク魔法。
「リドル、もうやめろ!言っただろ。俺の「ドゥードゥルスート」は少しの間ならどんな要素も上書きできる。だから、リドルの魔法を俺の魔法で上書きした」
衝撃を受けているケイト先輩と同様、俺も驚いた。彼のユニーク魔法を知らなかったし、まさかそんな使いようがあるとも思わなかった。
リドル寮長も驚愕し信じられない様子。
周りはリドル寮長に対して恐怖を感じている。何せ、本当に身体をバラバラに殺そうとまでしようとしてたのだから。
「いけません、ローズハートくん。それ以上魔法を使えば、魔法石がブロットに染まりきってしまう!」
「僕は、僕こそが、絶対、絶対、正しいんだ!!!」
リドル寮長とトレイ先輩の叫び声が重なる。
忽ち、リドル寮長は容姿が変化した。
リドル寮長の背後にバラの木を手にした巨大なモンスターが現れる。
オーバーブロットだ。
本で一度読んだことがある。
魔法使用時に排出される不純物・ブロットの許容量を大幅に超えた状態。魔法力が強ければ強いほどブロットの量も多いので、強い魔法士はオーバーブロットのリスクが高い。
ブロットの量は、休息を取れば減る。しかし、何らかの理由で見境なく魔法を連発したりすると、オーバーブロットが発生する。
リドル寮長はきっと、魔法を使いすぎたんだ。
「とにかく、君達は他の教員と寮長に応援を要請して」
学園長が指示をだすが、聞く耳持たずにエースくんやグリムくん、デュースは次々に魔法を繰り出す。
何をしているんだ、今は君たちの命も危険な状態に晒されていると言うのに。
トレイ先輩やケイト先輩までもが協力すると言い出す。
……俺も一緒に戦えばいいのか?
否、効率が悪い。この人達なら食い止めることは出来る。俺は先に教師や寮長へ連絡をした方が良い。
『学園長、俺は教員や寮長達に応援を要請してきます』
「分かりました。今すぐ、呼んできてください!!」
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どぽぽ2(プロフ) - びっぐとまとさん» 喜んでいただいて本当に本当に嬉しいです(T ^ T)ツイステ沼深くてついつい書いちゃいますがそのようなお言葉を頂けて尚更執筆意欲が上がります(´`*)今後ともよろしくお願いします! (2020年8月21日 3時) (レス) id: 7f61df18d8 (このIDを非表示/違反報告)
びっぐとまと(プロフ) - ああ〜〜!!!どぽぽさんの男主は本当に外れなくて好きです!!!ツイステ書きはじめた時しんどすぎて叫びました…好きです… (2020年8月20日 23時) (レス) id: 5f452c992d (このIDを非表示/違反報告)
どぽぽ2(プロフ) - 羅ヰ太郎さん» 自分でも男主くんのキャラを結構好んでいたので嬉しいです(*^^*)私もそんな読者様が大好き((殴こちらこそ、これからもよろしくお願いします!! (2020年8月8日 22時) (レス) id: 7f61df18d8 (このIDを非表示/違反報告)
羅ヰ太郎(プロフ) - うわぁどっちゃくそ好きです!男主くんいいキャラしとりますやん!大好き()、めっちゃ応援してます!頑張って下さい! (2020年8月8日 22時) (レス) id: ca5d2ee34d (このIDを非表示/違反報告)
どぽぽ2(プロフ) - マチさん» 初コメありがとうございます(*^^*)めっっっっっちゃ嬉しいです!!これからもよろしくお願いします(´`*) (2020年7月31日 5時) (レス) id: 7f61df18d8 (このIDを非表示/違反報告)
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