【あんスタ】薔薇王子。【男主】

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「俺、また外国行くわ」

『そう』









もう、この突然の宣言にも聞き慣れた。



姉妹校が何やら大変なことが起こってるらしく、生徒会長である朔間零は急遽留学をするとか。

まあ、どんな理由であってもどうでもいい。
それよりもいつ帰ってくるかどうかが問題だ。









「またすぐ帰ってくるから悲しそうな顔すんなよー」

『キモイ』









デッドマンズとかも入ったくせに、そんなすぐに留学して良いのか。
別に俺の事ではないし好きにさせればいいけど、嫌な予感がする。



そして、いつも通り呆気なく離れていくのかと思いきや、ポンポンと頭を撫でながら言ってきた。









「折角だから恋人になんかサービスしてよ」

『は？』

「俺様ちゃんのこと、「朔間零」じゃなくて「零」って呼んで」









何を突然言い出すんだ。


面白そうに笑いながら俺を見つめるその目は本当に気に食わない。









『……零、さっさと行って』

「ありがとな」









満足気味に行ったなら、いいけど……。




本当、突然なんだったんだ。









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そして、朔間零は宣言通りまた学院から消えた。




俺は事務所から辞めて、他の事務所の移籍を考えている。


まあ、今の人気があれば他にも頼み込めば入れるはずだし、まだ慎重に考えないと前の繰り返しになってしまう。

といっても、コズプロの居心地は何だかんだ良かったし、中々良い場所が見つからない。









「やあ、Aくん。僕のことは知っているかな」

『……誰？』

「あはは、やっぱり知らないよね」









突然来た人は笑いながら答える。

一体誰だ。
ネクタイの色的にまた後輩。

朔間零の信者かなんかか。









「僕は天祥院英智。朔間くんの次の生徒会長だよ」

『……だから？俺に何かあるの』

「君に、ドリフェスを申し込みたいんだ」









ドリフェス？







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