【あんスタ】薔薇王子。【男主】

１２。 ページ15

．






その後、遊園地は十分満足した。


ジェットコースターとか色々小さい頃に行った時ぶりだし、新鮮で楽しんだ。









「カフェ行きたいんだろ？じゃあ昼飯食べるついでに行こうぜ」

『分かった』









最初から知ってるけど、多く一緒に過ごす度にイケメンだということが実感する。




行きたいと言った場所には笑顔で付き添ってさりげなくエスコートして言った言葉は忘れず良いタイミングで色々してくれる。


きっとモテるんだろう。

だろう、というかモテる。





それなのに、何で男に。

確かに自分で言うのもなんだが俺は顔は良いし可愛いと思うけれど女の方が当たり前に可愛い。









「あ、うめえな」

『モデルの先輩に勧められたからね』









チーズケーキを一口口に入れる。

レモンの風味が爽やかな、またしっとり濃厚な味わいが口の中に広がる。




前に雑誌の撮影の時に一緒に仕事をすることになった人に教えて貰った喫茶店。

やっぱり美味しかった。


今度その人と話すネタになる。









．









．









「暗くなったな」









辺りはもう人も少なくなり、暗くなってきた。


もう帰ろうとしたが引き止められ、最後に観覧車に乗ろうと提案された。









『分かった』









そう言うと、彼は嬉しそうに笑う。


別に、観覧車位乗る男だけど。









「おー！あれ学院じゃん」

『ちょっと、立たないで。危ない』









観覧車ではしゃぐ高校一年生なんて中々居ないと思うけど。









「A、今日楽しかった？」

『……うん。まあ、ありがと』

「…………えっ、お前A？」









何その反応。


有り得ないと言うように目を丸くして俺を見る。

本当に失礼なやつだ。









「怒んな怒んな。俺様ちゃんも楽しかった」

『そう』

「あと、Aに言うことあるんだけど、俺外国行くんだよな」

『…………は？』









．

１３。→←１１。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す