【あんスタ】薔薇王子。【男主】

８。 ページ11

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「Aくん、いつも応援してる！」

『ありがとう。嬉しいな！』

「これからも頑張ってね！世界一愛してる」









その後、目の前の子は俺の手をぎゅっと握ってスタッフに連れられ去っていった。





現在、握手会中だ。



周りのスタッフなどが厳重警戒しながら、ファンと握手をし軽く会話を交わす。




簡単そうに見えるが、何時間も立ちっぱなしで休憩はほとんどない。

名前とかも思い出してやらないといけないし覚えないといけないしめんどくさい。









「次の方ー」

「Aくんのファンの朔間零です！ずっと応援してました」

『は？』









え、何こいつ来てるの。


つい『は？』とか仕事中なのに言ってしまった。









『あー、ありがとう。朔間零さんは俺のファンなの？』

「ずっと前からファンでーす」

『あはは、ありがとー』









絶対嘘だろ。


え、マジでなんでいるの？
こういう場所までこいつくっついて来るのか……。




てか、さっきからいつもと違ってギャルがちょっと敬語で話してる感じの口調でなんかうざい。

ここじゃなかったら暴言吐いているだろう。









「Aくんは俺様ちゃんの事好きですかー？」

『あ、もう時間だね！じゃあ今日は来てくれてありがとー』

「えっ、ちょ、おい」









そうして朔間零はスタッフに強制連行された。

ばいばい。もう来んな。



今日はやけにうるさいと思っていたらこの男の影響だったのか。
ちょっとサングラスかけて帽子被ってもイケメンは隠れないからな。









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