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『……天祥院くんも、来ていたんですね』
「ああ、素晴らしいライブだったよ」
『ありがとうございます』
前は、少し天祥院くんのことを怯えて警戒して見ていたが、今は前よりも堂々と彼に向かい合うことが出来る。
『あの頃の紙は、とても苦痛な物だったけれど、今思えばあの紙のおかげで、本当に心の底から笑い合える友人が出来たんだと思います』
「君がいれば、奇人はどんなに辛くても君のフォローによって元気づけられると思って、君を学院から逃した。それは、気づかれていたんだね……」
なるべく、俺が傷つきすぎないように、被害者の一人になってしまわないように、本人の意思で外国に行かせて、暗黒の学院から一時休戦させた。
彼なりの、俺への優しさだったんだろう。
みんなにした悪いことは許すことは出来ないが、彼のおかげで荒れていた夢ノ咲学院も良くなり、こうして笑顔でいれるんだろう。
「良ければ、今度からは普通に君と友人になりたいな」
『俺でよければ、喜んで』
手を握り、笑い合う。
ああ、幸せだ。
本当に、大好きだ。この夢ノ咲学院のみんなが。
『……生まれてきて良かったな』
ボソリと呟いた独り言。
知らないうちに、みんなはこんなに俺の事を見てくれてちゃんと俺は愛されていた。
本当、それが心の底から嬉しい。
誰も気づいていない独り言かと思いきや、近くにいた朔間くんは俺の頭を撫でた。
『朔間くんは、優しい人だね』
「吸血鬼じゃよ」
『じゃあ、優しい吸血鬼だね』
その後は、祭りをみんなで楽しんだ。
ここにいる、みんなで。
ーーー
最後まで読んで下さりありがとうございます!
最初は、途中で飽きて辞めてしまうかもと思っていた小説でしたが、早くに完結させることが出来、良かったです。
今後、夢主くんは三年生になり、また新一年生を入れ新しいユニットでステージに立つと思います。
もちろん、時々他のユニットの助っ人して入ったり楽しい学校生活を送る様子です。
では、改めてここまで読んでくださった、読者の皆様。
本当にありがとうございます。
また、他の小説を読んでくださったり頂けると嬉しいです!
本当に、ありがとうございました!!
2019.0901
少し編集しました。
2019.1019
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どぽぽ2(プロフ) - 那生さん» ありがとうございます!!他の作品も応援して下さりありがとうございます^^*これからもよろしくお願いします!! (2020年1月6日 11時) (レス) id: 7f61df18d8 (このIDを非表示/違反報告)
那生 - 完結おめでとうございます!!!すごい面白いかったでござる!!!他の作品も頑張ってください!!応援しているでござる!!! (2020年1月6日 9時) (レス) id: 64fc749647 (このIDを非表示/違反報告)
どぽぽ2(プロフ) - 名無しさん» アリガトウゴザイマス。 (2019年9月5日 21時) (レス) id: 7f61df18d8 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - カンケツオメデトウゴザイマス。 (2019年9月5日 21時) (レス) id: 4e31eec717 (このIDを非表示/違反報告)
どぽぽ2(プロフ) - 四面楚歌さん» 面白いと言って貰える作品を作ることができて、嬉しいです!今まで読んでくださりありがとうございました!!! (2019年9月2日 16時) (レス) id: 7f61df18d8 (このIDを非表示/違反報告)
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