一万やるから、ハグさせて【五条悟】

24.ばれちゃった ページ24

*







A「あの、何か、」



尋ねても、先生は何も話してくれない。




また嫌なことがあったのかな。



話を聞いたり、力になれたらいいのに




って冷静に考えようとしても







こんな風に、久々に、急に抱きしめられて









平常心でいるなんて、無理








上がる体温が、伝わってしまいそうで





何とか腕を振りほどいて距離を取った。




五条「おっと、嫌だった？」







顔は見れなかったけど、



余裕そうな声が聞こえた。




平気でこんなことするし




私が、嫌がってないのを



解ってるみたいなこと言う。





そうだ、先生はこういう人で




こんな人で






なのに、





心はバクバクで



体中を波打ってる






五条「あ、そうそう。このお金はいらないよ。」



A「だ、めです！受け取ってください、」


五条「返してほしくてあげてたわけじゃないし。」


A「でも、」




五条「…じゃあ、この金あげるから、一つ教えて？」




それじゃ、私が返さなかったのと同じ…


いや、もう僕のお金だから好きに使っていいでしょ？とか言いそうだ



A「…お金もらわなくても、教えられることは答えます。」



その金額に見合う情報なんて持ってないし




五条「はは、そっか。そうだよね、Aは。うん、


ちゃんと答えてね。」




嬉しそうな先生によく分からないまま頷く。











五条「A…僕のこと好きだよね？」










うるさかった心臓が止まった気がした



*

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