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時透無一郎side
煉獄さんに背負われているAは気を失ったかのようにぐったりと煉獄さんに身を預けていた。
Aのそんな姿、僕は見た事がなくて…
何だか変な気分だった。そんな気持ちをなくすために、Aに被せてある煉獄さんの羽織を引っ張れば…
霞「ちょ、っと…」
ゴクリと唾を飲んだ。
まさかここまではだけているなんて思わなかったから。
煉獄さんがAに羽織を貸したということはAの着物が破れたか、はたまたはだけたか、それとも寒がっていたせいだろうと思っていたが、今目で確認して分かった。
こんなにもはだけていたから、煉獄さんは羽織を貸したんだ。
霞「…流石にその格好」
この格好にさせた見知らぬ人に殺意まで沸いた。久しぶりのこの感情に苛立ちしか募らなかった。
その苛立ちを鎮めるために、またAを見返した。
でもね、正直色っぽいなって思ったよ。
まだ十七歳のくせに。
まぁ僕の方が若いんだけど。
そんなことを思いながら落ちている煉獄さんの羽織を拾えば、煉獄さんの匂いと共にAの匂いがした。
混ざったその匂いに、少しの胸のつっかかりを覚えながらAに目をやった。
ねぇ本当、いい人すぎるんだよ。だから今回も騙されたんでしょう。
他人と仲良くなんかしなくていいでしょ。僕たちが傍にいれば。
そしたら、僕達以外の人に目移り出来ないしね。
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令花 - 冨岡さんめっちゃかっこいい (8月3日 15時) (レス) @page50 id: 9fc0619dbf (このIDを非表示/違反報告)
美咲 - 早く続きが見たいです!よろしくお願いします! (2022年3月4日 15時) (レス) id: 65eb06c570 (このIDを非表示/違反報告)
琴音 - めっちゃくっちゃ、キュンキュンしました!ありがとうございました🙇 (2022年3月4日 14時) (レス) id: 65eb06c570 (このIDを非表示/違反報告)
りん∞(プロフ) - ラテPさん» 頑張ります!ありがとうございますヽ(*^^*)ノ (2021年5月9日 21時) (レス) id: 449a33bf31 (このIDを非表示/違反報告)
ラテP(プロフ) - もちろん\(^o^)/この作品も、更新したごとに、見たいと思います 更新頑張ってください (2021年5月3日 16時) (レス) id: f555ccc325 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きりん | 作成日時:2021年4月28日 3時