284話 限界 ページ14
潤side
ニノもなんだか調子が良さそうに見えた。
ダンスもキレキレで、笑顔もあって。
大丈夫なんだと、そう思っていた。
そして、次の曲の準備の為、5人全員がステージから捌ける。
その時、隣を歩いていたニノが舞台から捌けた瞬間、バランスを崩し、倒れそうになる。
潤「ニノっ…？」
俺は慌ててニノを抱える。
俺が思っていた以上に彼は限界だった…。
和也「ごめん…
大丈夫大丈夫。」
ニノは俺から手を離し、壁に寄りかかりながら歩いていく。
潤「おい…ニノ…」
俺は彼の後をついて行く。
スタッフ「二宮さん、大丈夫ですか…？」
途中スタッフさんにも声をかけられていたけど、ニノはいつも通りの笑顔で『まだ大丈夫』とだけ言っていた。
次の登場まで時間はない。
でもニノの状態が悪すぎる…。
だからと言って、『ステージから降りろ』なんてそんなこと、口が裂けても言えない。
俺はどうしたら…
智「松潤？」
あとから捌けてきたリーダーに声をかけられた。
雅紀「どうしたの？」
その後ろから相葉くんと翔くんもやってきた。
翔「ニノか？」
潤「…うん。
ちょっと…ってかかなり痛みはあるみたい…」
智「やっぱり…
ステージ上ではそんな風には見えなかったけど、我慢してたんだ…。」
俺たちもこんな所で話している時間はない。
着替えたらすぐにステージに戻らないといけない。
翔「とにかく俺たちもまずは着替えよう。」
翔くんの言葉に俺たちも頷いた。
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作者名：haru | 作成日時：2019年7月29日 17時
